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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos17リンドヴルム〜Collector of The Lost Logia〜
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出来るが、神器クラスとなるとやはり影響を受けてしまうのが今の俺だ。
一方的な不利の中でも俺はなんとか拮抗を保たせていたが、香水の効果はじわじわと俺の意思を侵食していった。好きでもない私兵の彼女に好意を持ち始めたのだ。ヴィータと配置換えしていなければ今頃俺は、好きだ、みたいな告白をしていたはずだ。

「彼女に比べればお前など雑魚も雑魚、眼中にすら入らない塵芥だ」

「くっそ、くそくそくそくそ! 大人しく殺されてればいいんだよ、狩られる側の獲物はぁぁーーーー!!」

「ぎゃあぎゃあうるさいんだよ。喚くなら牢に入ってからにしろ」

――煌き示せ(コード)汝の閃輝(アダメル)――

あまりに耳触りな男の声。早々に潰すために閃光系の砲撃バラキエルを発射。“夜明けの剣”を振るって新しい騎兵隊を召喚するが、そんなものなどアダメルの前には盾にすらならないと知れ。
ダメルは騎兵隊を薙ぎ払いながら直進を続け、男に直撃した。すぐさま俺は前進して爆煙に包まれた男へ向かう。
そして「リンカーコア、頂くぞ」視界の悪い中でも俺は男の正確な居場所を探し当て、砲撃の直撃で意識が落ちる寸前かふら付いている男の胸へと右手を突き入れ、リンカーコアを無理やり引き抜いて千切り取る。後は適当にバインドで拘束してどこかに放置しておけばいい。全てに片が付いたら管理局に引き渡すだけだ。

†††ルシリオン⇒シュリエルリート†††

「無駄だ、無駄だ!」

私の相手をしている男が楽しそうに笑みを作った。対して私は少々手古摺っていることに僅かな焦りを生んでいた。男が装備している4つの盾。それらが私の攻撃を悉く防いでしまうのだ。

「刃を以って血に染めよ」

――ブルーティガードルヒ――

――アリーの第一盾――

あの男の周囲に浮遊している楕円形の盾の1つの縁から赤い魔力の障壁が瞬時に生まれ、球体状障壁となって男を覆い包んだ。そして私の高速射撃の短剣はその障壁の前になんの効果を発揮することなく破壊された。

「響け!」

――ナイトメア――

間髪入れずに砲撃を放つ。

――アリーの第一の盾――

砲撃は再度展開された球体状障壁に弾かれ軌道を変化、明後日の方へと飛んで行ってしまった。これで射撃と砲撃の両方が防がれたことになる。次は最接近を試み、直接この手での打撃、シュヴァルツェ・ヴィルクングによる一撃だ。この魔法は打撃力強化と様々な効果破壊を付加するものなのだが・・・。

――アリーの第二の盾――

別の盾が動き、盾の縁より生まれた青い魔力が四角柱状の障壁となって男を覆い包む。効果破壊に障壁破壊を選択した一撃であるにも拘らず、私の拳打はその四角形状障壁を破壊することは叶わなかった。距離を取り、彼を守っている障壁が解除されたのを
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