暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
もしもチート外伝 我儘な使い魔 〜世界は才人でまわってる〜
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―サイトの主張というか我儘が、妙に実現してない?


そこに気付いてからはもう怒涛だった。


「俺も使い魔欲しいわ!!・・・お、何だこの鳥?俺の使い魔になってくれんの?」

「ルイズでも使える魔法探そうぜ!あ、ほらこれなんかどうだ?この『エクスプロージョン』っての!・・・へ?この本って元々白紙だったの?いや、俺は知らんけど」

「この辺って妙に殺風景だよな。どうせなら花畑とかになればいいのに・・・おお!?地面から大量の花がッ!?」

「俺に先攻取らせろ!いいよな?な?よっし俺が先攻だ!!」

「俺思ったんだけどさ。エルフって多分話せばわかるやつだと思うんだよね!この前ちょろっとガリアに行った時に知り合ってさぁ・・・」

「わーわーちょっとタンマ!お前動くな!俺が苦戦するだろーが!・・・あれ、マジで止まってるぞこいつ・・・チャーンス!やっちまうぜデルフ!!」

「えーいーじゃん別に平民の出でも。面倒だから俺も貴族って事にしてくれよ〜!・・・え!?いいの!?マジでかおい!!」

「いやーロバ・アル・カリイエって頑張れば1日で往復できたんだな!なんかタルブにあった飛行機使えば普通にいけたわ!超久しぶりに生魚食ったぜ〜」


待てやコラ、と口に出す気力さえ奪う勢いでサイトは謎の伝説を量産しまくり、今では本物の虚無である私を差し置いて冗談交じりに「始祖の再来」と言われることもあるほどだ。もうこの世界にサイトを止められる存在はいない。あのガリア王ジョゼフに至っては「おぬし、いい体をしておるの!ウチの騎士にならぬか?」などとスカウトをし出す始末。

こんな状況に置かれて時々思う。私って、いらない子じゃない?と。
だけどそう思うと直ぐにサイトが私の所に飛んできて、手を握って引っ張るのだ。

「ちょ、ちょっと・・・?」
「寂しそうな顔してないでちょっと付き合えよ!なんかサキュバスクインとかいうスゲー魔物が出たらしいぜ?」
「・・・ねぇサイト。何でいっつも私を連れて行こうとするの?あなた一人でも行けるでしょうに・・・」

ルイズはあれから虚無の魔法を学び強くなった。ゼロから虚無(ゼロ)へと成長した。しかし、それでもなお、ルイズよりサイトの取った手柄が圧倒的に多かった。酷い時では自分がいたせいで余計な手間を取らせてしまう足手まといになったことだってある。
もうサイトは使い魔の枠を逸脱していた。既にルイズが居なくてもサイトは一人で生きていけるのだ。ならば、自分と一緒にいる必要も、もうないのではないか?
その疑問にサイトは一瞬きょとんとし、次の瞬間破顔した。

「そんなの決まってんだろ?一人だとなんか寂しいじゃん!だからちょっとばかし”ワガママ”に付き合ってくれよ、ご主人様?」
「はぁ、これじゃどっちが飼い主
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