男女の綱引き
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んだよ?」
「はン、決まってんじゃねぇか───智!」
すると何故か急にポーズを決めてこっちにいい笑顔で振り返る剣神。
……む。
このパターンは知っている。
こういう時のパターンは大抵シュウ君が馬鹿な事を言う、もしくはすることによって外道タイムが発動する時間帯だ。
そして私をここまで指名するということは……胸を揉んでくるかもしれないということなのでとりあえず腕を組んでガードする。
すると自分の腕で胸を抑えることによって胸は当然膨らんだかのようになって周りがマジ顔になってこっちを見た。
・銀狼 : 『格差……! これが格差……! 世界が平等にならない原因がここに有りますわ……!』
・煙草女: 『憤ってもどうしようもない事を言ってどうすんのさ』
・貧従士: 『い、いえ! それはみ、認めてますよ! ええ……認めた上で広がるこの下剋上魂……! 争いってこういう感情で起きるんですね……』
・あずま: 『……この話題ってもしかして最終的には誰も救われないエンディングしか用意されていない?』
確かにそんな気がしまし、私に憤られてもと思うのはこれは相手にとっての理不尽なのだろうか。
でも鈴さんやナルゼは気にしていないし。
性格と言うか人格と言うか、とりあえずそういうものの差異によって生まれる憤りなのだろうと思うだけ思ってとりあえず無視して恐らく次に来るであろう馬鹿な台詞に対して完全ガード耐性発言を放つ。
「俺達もデートしようぜ!!」
「お断りします」
瞬間、何故か彼がいきなり攻撃を受けたかのように弾かれた。
あらあら、と喜美は笑いながら馬鹿がフィフスアクセルかまして焼肉の台にぶつかってその煽りを御広敷がぐわーと受けているのを見て思わず笑いながら、しかし視線は浅間に固定した。
何故なら本人が断った直後に浮かべた表情を見ている方が楽しいと思ったからだ。
そして浅間は今、自分は何を言われたんでしたっけ? という表情を諸に浮かべており、現実を全く直視出来ていない子供みたいな表情を浮かべており、一秒ずつ理解が彼女の頭に浸透して
「……へっ!? え!?」
一気に顔を赤くして頬などを抑えにかかったのが可愛い。
ここ最近ではあんまり見なかった悶えようだ。
いいわ、と思う。
存分に出しなさいよとも思う。
幸福を抑えて我慢するような面白くない女などではないでしょう? あんたはもう少し"高い"わ。ならその"高さ"を自慢しなさいよ、と。
まぁ、そう言って素直に振る舞わない生真面目な性格であることも知っているのでなら促進させる役割は当然原因の馬鹿なのだが、本人は吹っ飛んだ先で
「ば、馬鹿な! あのタイミングと状況でこうも手痛いカウンターを受けるとは……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ