SAO編
第一章 冒険者生活
2.怒涛
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いつも通りの会話をしている。
昨日の経験から学んだのか、今日の狩りでは一段とキレの良い連携を三人は見せていた。
モンスターと言えども行動パターンと弱点が解れば怖くはない。俺たちは着実に強くなっていると感じた。
だが、一つ気になることもあった。結局、《ロウアー・ゴブリン》はあの一度きりしか出てこなかった。護衛クエスト限定のモンスターだったのか。それともただ個体数が少ないだけなのか。
そんなことを考えていると、目の前に大きな家が見えた。このエウリア村の村長の家だ。
赤い屋根付きの立派な玄関の扉を、俺はノックした。
「はーい」
家の中からは初老のご婦人と言った感じのNPCが現れる。
村長の話が聞きたいという旨を話すと、そのNPCは俺たちをリビングと思われる広い場所に案内した。
「へ〜、良い感じの調度品みたいなのも…………え?」
家の中を見回していたルネリーがリビングを見て固まった。
そこには――
「何(ん)だぁ? やけに此処にプレイヤーが集まるなぁ、オイ」
「……偶然にしちゃ、出来過ぎてますね」
「お、可愛い子いるじゃんっ」
そこには、十人以上もの武器を携帯した者たち――プレイヤーが集まっていた。
何故此処に? そんなことを考えている俺たちに、更に追い討ちをかけることが起こる。
「――村長! 大変です! 魔物の群れです!」
「!?」
俺たちの後ろから、突然リビングに入って来て叫んだ男。
その男の言葉に、俺たちだけではなく、その場に居た全員が息を呑んだ。
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