第十六話 聖剣ですか禁手ですか
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飛ばして魔方陣を消しましょう。
「フリード!」
「はいな、ボス」
「陣のエクスカリバー、使え。最後の余興だ。四本の力を得た聖剣で戦ってみせろ」
「ヘイヘイ。まーったく、俺のボスは人使いが荒くてさぁ。でもでも!チョー素敵仕様になったエクスカリバーちゃんを使えるなんて光栄の極み、みたいな?ウヘヘ!ちょっくら、悪魔でもチョッパーしますかね!」
相変わらずイカれた神父ね。
木場にゼノヴィアが話しかける。
「リアス・グレモリーの『騎士』、共同戦線が生きているのならば、あのエクスカリバーを共に破壊しようじゃないか」
「いいのかい?」
「最悪、私はあのエクスカリバーの核になっている『欠片』を回収できれば問題ない。フリードが使っている以上、あれは聖剣であって、聖剣でない。聖剣とて、普通の武器と同じだ。使う者によって、場合も変わる。ーーあれは、異形の剣だ」
「くくく・・・・・・」
二人のやり取りを笑うバルパー。
「バルパー・ガリレイ。僕は『聖剣計画』の生き残りだ。いや、正確にはあなたに殺された身だ。悪魔に転生したことで生き永らえている」
「ほう、あの計画の生き残りか。これは数奇なものだ。こんな極東の国で会うことになろうとは。縁を感じるな。ふふふ」
随分と小馬鹿にするわね。
「ーー私はな。聖剣が好きなのだよ。それこそ、夢にまで見るほどに。幼少の頃、エクスカリバーの伝記に心を踊らせたからだろうな。だからこそ、自分に聖剣使いの適正が無いと知った時の絶望といったらなかった。自分では使えないからこそ、使える者に憧れを抱いた。その想いは高まり、聖剣を使える者を人工的に創りだす研究に没頭するようになったのだよ。そして完成した。君たちのおかげだ」
「なに?完成?僕たちを失敗作だと断じて処分したじゃないか」
しかし、バルパーは首を横に振った。
「聖剣を使うのに必要な因子があることに気づいた私は、その因子の数値で適性を調べた。被験者の少年少女、ほぼ全員に因子はあるものの、どれもこれもエクスカリバーを扱える数値に満たなかったのだ。そこで私は一つの結論に至った。ならば『因子だけを抽出し、集めることはできないか?』ーーとな」
「なるほど。読めたぞ。聖剣使いが祝福を受けるとき、体に入れられるのはーー」
ゼノヴィアが忌々しそうに歯噛みする。
「そうだ、聖剣使いの少女よ。持っている者達から、聖なる因子を抜き取り、結晶を作ったのだ。こんな風に」
バルパーが懐から光輝く球体を取り出す。
「これにより、聖剣使いの研究は飛躍的に向上した。それなのに、教会の者共は私だけを異端として排除したのだ。研究資料だけは奪ってな。貴殿を見るに、私の研究は誰かに引き継がれているようだ。ミカ
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