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こんな私(俺)の物語
第十六話 聖剣ですか禁手ですか
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なた、ライザーとの一戦で十字架と聖水の効果を同時に強化していたわよね?」

「え?あー、確かにそうですね」

「なら、同時に強化が可能ってことね!私と朱乃に力を譲渡して頂戴!」

「でも、七割か八割しかできませんよ?」

「それだけあれば十分ね」

「はい、いけますわ」

『お願い!』

「わかりました!いくぜ、ブーステッド・ギア!ギフト!」
『Transfer!!』

あら、結構強化されるのね。でも、二人とももう少し地力を上げた方がいいわね。まだ弱いわ。まあ、ケルベロス程度なら大丈夫でしょう。

「ーーいけるわ。朱乃!」

「はい!天雷よ!鳴り響け!」

朱乃が天に指をかざし、雷を支配する。指の標準がケルベロスに向けられた。
しかし、雷撃を察したのか、ケルベロスがその場を離れようとする!
ザシュッ!
しかし、地面から生えた剣がケルベロスの四肢を縫いとめる。

「逃がさないよ」

あら、やっと到着かしら。木場祐斗。私たちの『騎士(ナイト)』。いいところに来るわね。
そして、身動きがとれなくなったケルベロスに雷の柱が落ちる!

ドオオオオオオオオオンッッ!

ケルベロスは絶叫すらかき消され、無に帰した。
さて、私の番ね。『魔眼「ラプラスの魔」』の上位スペル。

『死線「直死の魔眼」』

空間に無数の『眼』が開く。そこから、死の概念を組み込んだ光線が殺到する!生と死の境界を使っているから、触れただけで死ぬわね。直接相手に能力を使わなくていいから、負担が比較的軽い。
無数の光線に貫かれ、悲鳴もあげずに絶命する。呆気ないわね。でも、やっぱり消耗が激しいわ。妖力が少ないわね。

「くらえ!コカビエル!」

リアスがコカビエルに向かって巨大な魔力の塊を放つ。大きいといっても、先程のと比べたらだけど。

その魔力に、コカビエルは片手をつきだした。それだけで防がれ、簡単に軌道を変えられ、空高く消えていった。

「なるほど。赤龍帝の力があれば、ここまでリアスグレモリーの力が引き上がるのか。ーー面白いぞ。これは酷く面白いぞ」

手のひらから立ち上る煙をみて、一人で哄笑をあげるコカビエル。

「ーー完成だ」

バルパーの声。そのとき、校庭の真ん中にあるエクスカリバーから凄まじい光が発せられる。

「四本のエクスカリバーが一つになる」

遮光結界による簡易サングラスを目に張る。
四本の聖剣が一つに重なっていく。目映い光が終わったとき、青白いオーラを放つ一本の聖剣が中央に突き刺さっていた。

「エクスカリバーが一本になった光で、下の術式も完成した。あと二十分もしないうちにこの町は崩壊するだろう。解除するにはコカビエルを倒すしかない」

最悪、この学校ごと消し
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