第十六話 聖剣ですか禁手ですか
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
がぶっ倒れそうなので、三回と考えてください」
「そう。無駄撃ちはできないわね」
やっと終わったかしら?朱乃も子猫もスタンバイは完了しているのだけれど、あなた達待ちなのよ?速くしなさい。
「朱乃!」
その声と同時に、リアスと朱乃は悪魔の翼を出し、空へ舞う。その瞬間、私は結界を消す。
「ガルルルウルルルウルルルルッ!」
ゴウゥゥン!
ケルベロスが新たに自分に向かってきた敵に威嚇を向け、首の一つが炎を吐く!
「甘いですわ」
朱乃がリアスの前に入り、炎を瞬時に凍らせる。あれは元素の運動停止による凍結なのかしら?
「くらいなさい!」
朱乃の後ろから飛び出したリアスが、黒い魔力の塊をケルベロスに放つ。
ーー滅びの一撃。
触れたもの全てを消滅させる魔力。まあ、防げないものではないわね。私も防いだわ。
ゴバァァァン!
ケルベロスの他の首がさらに火球を打ち出す。私はもう一匹を結界で抑えているわ。物理だけでなく、炎などに対しての耐性も調べないと。
「隙あり」
ドゴンッ!
三発目の火球を打ち出そうとしたケルベロスの頭部に激しい拳打を打ち込む子猫。頭部を狙うとはいいわね。動物である以上、頭を揺らされると脳も揺れるわ。
「さらにもう一撃あげますわ」
朱乃の雷撃がケルベロスに降り注ぐ。
さらに、リアスの滅びの一撃が加わる。
しかし、ケルベロスは消滅せず、脇腹から生物と思えないようなどす黒い鮮血を撒き散らす。
一誠の倍加はまだ限界まで高まっていない。倍加のスピードを倍加すればいいのに。
「グルルルルル」
・・・・・・私としたことが・・・。まさか三匹目がいるなんて。すぐに三匹目も結界に閉じ込めようとする。
しかし、一足早く一誠とアーシアのもとへ駆け出すケルベロス。捕縛は間に合わない。だったら、ケルベロスとの間に結界を張る!
ガイィン。
激しい激突音がなる。少し密度が薄いわね。要練習だわ。慌てただけでこんな杜撰になるなんて、不意に弱いわ。
再度結界に突進しようとするケルベロス。しかし、唐突にケルベロスの首の一つが斬り飛ばされた!
斬り飛ばしたのは、長剣のエクスカリバーを振るうゼノヴィア。
「加勢に来たぞ」
ゼノヴィアは一応仲間だから、境界線に当たらなかったのね。
ゼノヴィアはさらに、苦しんでいるケルベロスの胴体を斬る。
胴体が割れる。煙が立ち込める。
「聖剣の一撃。魔物に無類のダメージを与えるーー」
トドメとばかりに胸元に聖剣を深く突き刺す。その瞬間、ケルベロスは体を霧散させた。
「部長!朱乃さん!ケルベロスを屠れるだけの力を得ました!」
同時に一誠のもとへ降下してくる二人。
「イッセー!あ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ