第十六話 聖剣ですか禁手ですか
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ーゼクス様にご迷惑をおかけしたくないのはわかるわ。あなたの領土、あなたの根城で起こったことでもあるものね。しかも御家騒動のあとだもの。けれど、幹部が来た以上、話は別よ。あなた個人で解決できるレベルを遥かに越えているわ。ーー魔王の力を借りましょう」
プライベートのため口で、朱乃が詰め寄る。
リアスはなにか言いたげだったが、大きな息を吐き、静かにうなずいた。
それを確認した朱乃がいつものニコニコ顔になる。
「お話を理解してくれてありがとうございます、部長。ソーナ様、サーゼクス様の加勢が到着するのは一時間後だそうですわ」
「一時間・・・。わかりました、その間、私たち生徒会はシトリー眷属の名にかけて、結界を張り続けてみせます」
「・・・一時間ね。さて、私の下僕悪魔達。私たちはオフェンスよ。結界内の学園に飛び込んで、コカビエルの注意を引くわ。これはフェニックスとの一戦とは違い、死戦よ!それでも死ぬことは許さない!生きて帰ってあの学園に通うわよ、皆!」
『はい!』「・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・ん?行くのか?よし、わかった。
『人類と人外の境界』
種族を妖怪に。見せてやるよ。スキマ妖怪に間接的とはいえ、喧嘩を売ったんだ。それ相応のお返しはさせてもらうぞ。
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正門から、私たちは敷地に入る。一応、私は『兵士』だからプロモーションできるけど、あとのためにとっておきましょう。地力がどれぐらいかみるいい機会だわ。
少し先に見える校庭。そこの中央に四本の剣が神々しい光を放ちながら、中に浮いている。それを中心に魔方陣が校庭全体に描かれていた。魔方陣の中心には、バルパー・ガリレイがいた。さらに、上空にコカビエルの気配がある。
「これはいったい・・・」
一誠が魔方陣に対しての疑問を口にする。
「四本のエクスカリバーを一つにするのだよ」
「バルパー、後どれぐらいでエクスカリバーは統合する?」
「ッッ!」
部員全員が勢いよく空へ視線を向ける。最初から気づいていた私は、慌てることなくその姿を目に収める。
中で椅子を浮かせ、その椅子に座っているコカビエル。
「五分もいらんよ、コカビエル」
「そうか。では、頼むぞ。ーーさて、サーゼクスは来るのか?それともセラフォルーか?」
「お兄様とレヴィアタン様の代わりに私たちがーー」
ヒュッ! ドォォォオオオオオオンッ!
風切り音の後、爆音、そして爆風が広がる。まあ、対処はできるわね。
爆風の発生源には、なにもなかった。体育館があっ
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