第十六話 聖剣ですか禁手ですか
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もう少し後先考えて行動しなさい。
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「リアス先輩。学園を大きな結界で覆っています。これでよほどのことがない限りは外に被害は出ません」
と、匙がいう。だから脆いって。ショボすぎる。こんなんでどうやって俺に本気を出せと?
駒王学園を目と鼻の先にした公園で、俺達、オカルト研究部と、生徒会メンバーは集まっていた。が、木場はいない。
俺の家で療養中のイリナは、生徒会長の住む家に預けた。勿論、命に別状はない。結局鍛えることはなくなった。
さて、俺は結界の外側に境界線を引く。ただ、これ結構消耗するんだよな。ノラガミだったら結構軽くやってるんだけどなぁ。ちなみに、この世界での妖と妖怪の違いは、知性があるか無いかだ。
生徒会メンバー全員が張った結界よりも俺一人が引いた境界線の方が強い。はっはっは、スキマ妖怪は伊達じゃないのだよ。まあ、目立たないようにしてるから、なにも変化はないのだけれど。
「これは最小限に抑えるためのものです。正直言って、コカビエルが本気を出せば、学園だけではなく、この地方都市そのものが崩壊します。さらに言うなら、既にその準備に入っている模様なのです。校庭で力を解放しつつあるコカビエルの姿を私の下僕がとらえました」
させねえよ。俺達が住む町だ。誰が壊させるものか。コカビエルの私利私欲のために、俺達が食い物になる理由はない。
「攻撃を少しでも抑えるために私と眷属はそれぞれ配置について、結界を張り続けます。できるだけ被害を最小限に抑えたいものですから・・・。学園が傷つくのは耐え難いものですが、堕天使の幹部が動いた以上、堪えなければならないでしょうね」
集中しろ。まずは、コカビエルの攻撃や流れ弾が町に向かわないようにする。これはスキマでできるだろうが、あまり連続使用は好ましくない。できれば、俺が結界でうまく空に跳ね飛ばせればいい。まずはこれが第一条件だ。町の絶対死守。
「ありがとう、ソーナ。あとは私たちがなんとかするわ」
「リアス、相手は桁違いの化け物ですよ?ーー確実に負けるわ。今からでも遅くない、あなたのお兄様へーー」
しかし、リアスは首を横に振る。紫の耳に、この話は入っていない。
「あなただって、お姉様を呼ばなかったじゃない」
「私のところは・・・。あなたのお兄様はあなたを愛している。サーゼクス様なら必ず動いてくれます。だからーー」
「既にサーゼクス様には打診しましたわ」
二人の会話を遮って朱乃がいう。
「朱乃!」
「リアス、あなたがサ
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