第1部その3:友達思いなのはお互い様じゃね?
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≪…偉そうに言うなや、まぁいい、お前さんが力不足であるこの状況を打破するのは事実上不可能な訳だ、なら啓太の野郎に頑張ってもらうしか無いんだが……今のコイツはどうなってんだ?≫
(パプテマス・シ○ッコに連れてかれた人みたいになってる)
≪だろ?お前さん完全に打つ手無ときたもんだ≫
(じゃぁどうすんだよ?)
≪いいか良ぉーく考えろ?相手はあの嬢ちゃんのお友達なんだぞ?それこそお前さんと啓太の関係と同じモンと考えても良いんじゃ無いか?≫
ウィルにそう言われて俺は考える。
確かに高町さんと彼女達は俺と啓太と同じようなモンである。
まぁ俺と啓太はしょっちゅう「殴りあい宇宙」みたいな事になっているが、そこは男子と女子の違いなだけであって根本的には変わらん。
俺は啓太を信用しているし、啓太も恐らく俺の事を信用している。
啓太の身にもし何かあったら俺は絶対助けてやろうと思うし、アイツが何か悩んでいるなら話も聞いてやれなくは無い。
秘密にしたい事があって、俺がそれを知ったとしても、絶対に他人にバラす事なんてしない。
例え拷問されようともそれだけは絶対に守る、つーか無理に聞き出そうとするヤツをシバキ倒す。
それを彼女達に置き換えて考えてみよう。
答えは……うん簡単だ。
アリサさんはめちゃんこ心配してんだ。
そりゃそうだよな、ポッと出の俺達が高町さんと仲良くなってアリサさん達と関わらなくなったらそりゃぁ面白くないし、不安にもなろう。
しかも相手が異性ときたらそりゃまぁ穏やかな心境じゃ無いだろう、俺達に全くその気が無いとしてもだ……。
まぁ高町さんは可愛いか可愛くないかと聞かれりゃ可愛いだろうが、正直言って俺達と住む世界が違う人間だし?そもそも俺は高町さんの家の方達と出来れば関わりたくない。
この前翠屋に行ったら高町さんの兄さんにスッゲー怖い眼で睨まれた時は正直死ぬかと思ったし……。
目から殺人光線出てたねアレ。
まぁ話を戻すと、俺が啓太の事を心配するようにアリサさん達は高町さんを心配する。
俺が啓太の秘密を守ろうと思うようにアリサさん達は高町さんの秘密を守ろうとする。
そういう事だろう。
≪どうよ、お前さんも何となく「何をすべきか」分かってるんじゃ無いか?≫
(だけどよ、バラしちまったらアリサさんとすずかさんを巻き込む事になるんじゃね?)
それが心配である。
俺達は皆なし崩し的に魔導師になった訳で、自分の意志でここに居る。
自分で言うのも何だが、それをする為の力がある。
だが彼女達はそうもいかない、もし俺が真実を告たとして、彼女達が俺達と同じように高町さんに協力する事は不可能でろう。
つーかむしろ危険だ、巻
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