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『八神はやて』は舞い降りた
第3章 聖剣の影で蠢くもの
第24話 リアス・グレモリーの憂鬱
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 彼女たち八神家の面々が、何を考えて方針を変えたのか。


『アーハッハハハハハハ!ざまあないな焼き鳥!お前ごときがボクに相対するなんておこがましいんだよ!ククク、アハハハハハハハハッ!!!』


 思い出すのはレーティンゲーム最後の光景。
 ライザーを打倒したはやては哄笑していた。
 勝ったのだから嬉しさを表して当然だが、その姿を見て悪寒を覚えた。
 狂ったように笑い声をあげる姿は、普段のクールなはやてとはかけ離れている。
 何より異様だったのはその目だ。
 光を映さない目にはどす黒い感情が渦巻いていた。


(ライザーのことを嫌悪しているのは、わかるけれど……あそこまで豹変するほどかしら)


 普段の凛々しい姿を捨てて、高笑いするはやてに、疑問を覚える。
 レーティングゲームの前に、ライザーとはやてが会ったのは、部室での一度きり。
 確かに、先に挑発したのはライザーだが、それとてありきたりなものだった。
 彼の挑発のせいで、はやてはレーティングゲームに参加することになったが、リアスの目には、その状況さえも、楽しんでいるように見えた。
 いや、実際楽しんでいただろう。
 強化合宿でもノリノリでグレモリー眷属の訓練に参加していたのだから。


(いずれにせよ。はやてたちとは、今まで以上に親しくしないと駄目ね)
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