ドラゴンの咆哮
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
リマ)を埋め込む事によって竜殺しの力を手に入れた、新世代の滅竜魔導士」
「竜殺しの魔水晶・・・?」
「ラクサスと同じだ!コイツ・・・本物の滅竜魔導士じゃないよ!」
ココロは訝しげな表情を浮かべ、ハッピーは眉を吊り上げる。
ハッピーの言葉を聞いたコブラは口を開いた。
「本物?元々、竜のみが習得しているという滅竜魔法を人間が修得する術はねぇ。オレから言わせれば、テメェ等の方が怪しいぜ。この世界に竜なんていねぇんだからな」
その言葉は聞き捨てならない。
「イグニールはいるっての!」
「グラウアッシュだっています!勝手に絶滅させないでくださいっ!」
「いねえよ!竜は絶滅したんだァ!」
ナツとココロの言葉に否定の言葉を叫びながら、コブラとキュベリオスは突撃する。
「毒竜双牙!」
「ぐああああっ!」
「きゃあああっ!」
毒を纏った両腕を交差させるように振るう。
それを喰らった2人は更に上空へと打ち上げられた。
「か・・・体が・・・動かねえ!」
「うぅ・・・あぅっ・・・」
「毒が全身に回ったんだ。そのまま死ねぇ」
毒が全身へと完全に回り、動けなくなったナツとココロにコブラは笑みを浮かべて言い放つ。
「ナツーーーーー!」
「うぐ・・・ああああっ!」
ナツの名を叫びながら何とか空中に留まるナツと、ありったけの精神力を集結させて留まるヴィーテルシア。
「ぐぎぎ・・・うぎ・・・」
ナツは苦しそうに声を上げ―――――
「ハッピー!オレを落とせ!」
「え?」
「ナツさん!?」
「何を・・・!」
「!」
ナツの突然の言葉にハッピーだけでなくココロとヴィーテルシアも目を見開く。
そしてコブラの耳もその声を拾った。
「何・・・言ってんの、ナツ・・・さっき、体・・・動かない・・・って・・・」
「だからこそ、これで決める。ココロ、耳貸せ」
「は、はい!」
ナツの考えが解らず困惑するハッピー。
ココロを呼んだナツは何かを耳打ちする。
それを聞いたココロは一瞬戸惑ったような表情を浮かべたが、すぐに覚悟を決めたような表情を浮かべた。
「・・・解りました!ヴィーテルシアさん、合図したら私を落としてください!」
「お、おいココロ!?」
「2人とも何するつもりなの!?」
やはり考えが解らず困惑するハッピーとヴィーテルシア。
だが、心の声が聞けるコブラは2人の考えを聴き取っていた。
(『フルパワーの咆哮』!?バカめ!テメェ等の考えは聴こえているぜ)
ナツとココロの行動を理解したコブラは上空を見上げ、笑みを浮かべる。
「ハッピー!今だ!」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ