ドラゴンの咆哮
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食べるココロは苦笑いを浮かべた。
そしてそんな間にもコブラは毒の霧を食べ終え、プハァと一息つく。
「毒竜の・・・」
そして、頬を膨らませる。
「ブレス!?」
「マズイ!」
大きく息を吸い込んで頬を膨らませるコブラを見て、急いで距離を取ろうとするナツとココロ。
だが――――――
「咆哮!」
それよりも、コブラのブレスが速かった。
「ぐああああああ!」
「うわあああああ!」
「きゃあああああ!」
「くっ、ああああ!」
回避行動が間に合わなかったナツとハッピー、ココロとヴィーテルシアは毒に巻き込まれながら大きく吹き飛ばされる。
「く・・・」
「あう・・・」
毒から解放されたナツとココロは体勢を立て直そうとするが―――
『!』
突然がくんっとバランスを崩したように高度が下がった。
「どうしたハッピー!」
「ヴィーテルシアさん!?」
この空中戦でなくてはならない存在であるハッピーとヴィーテルシアに声を掛ける2人。
見ると、ハッピーもヴィーテルシアもヘロヘロのフラフラ状態にあった。
「しっかりしろって!オイ!」
「オイラ・・・何だか・・・体が上手く動かなくて・・・」
「俺もだ・・・意識通りに・・・体が、動かん・・・」
苦しげに途切れ途切れに言葉を紡ぐハッピーとヴィーテルシア。
「言われてみれば・・・私も・・・何か、体が重い・・・」
ココロも顔色が悪い。
「気にすんなっ!オレもだから!」
「気にしよーよ、そこは!」
「どうやったって気になりますよ!」
ナツの発言にツッコみを入れるハッピーとココロ。
そう言うナツもフラフラしている。
「毒竜のブレスはウイルスを体に染み込ませる。そして徐々に体の自由とその命を奪う」
「うぐぐ・・・くうう・・・」
「あぅ・・・くっ・・・」
「このブレスを喰らった瞬間、テメェ等の敗北は決まって・・・」
コブラが言いかけ―――――――
「!」
目を見開いた。
「火竜の翼撃!」
「灰竜の螺旋燼!」
毒を喰らい、動く事すら困難になっているにも拘らず、ナツとココロは攻撃を仕掛ける。
が、その攻撃は心の声を聴くコブラには通用せず、避けられた。
「テメェ等の動きは聴こえてる」
「くそォ〜」
コブラを睨みつけ、悔しげな声を上げるナツ。
「しかしオレの毒を喰らってまだここまで動けるとは、旧世代の滅竜魔導士にしてはやるじゃねーか」
「旧世代だァ?」
「一体・・・どういう・・・」
『旧世代』という言葉にナツは更にコブラを睨みつけ、ココロは眉をひそめる。
「俺は自らの体内に竜の魔水晶(ラク
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