暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第70話 竜鬼
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おかしくない状況で、死傷者を抑えれたんだと皆思っていたから。
〜第19層・十字の丘〜
リュウキはゆっくりとした動作で、起き上がると極長剣の柄に手をかけた。まだ、3人からは距離は離れているが、リュウキなら即座に間合いを詰めるだろう。
「……さてと、どうする?」
キリトは同様に剣を構えつつ一歩前へでた。
「……オレ達2人を相手にしてみるか?久しぶりに、黒と白の剣技、たんと堪能できるかもしれないぜ?」
キリトは3人を見ながら、にやりと笑った。
《リュウキとキリト》
2人が合わさる剣技が如何なるものなのか。
それは、アインクラッド上層部を根城にしているものなら、誰でも知っているといっても大袈裟ではない。
何よりも《スピード》と《判断力》が、ずば抜けているコンビなのだ。
反応速度のキリトに全てを視通すリュウキ。そう、リュウキの正確な言葉に、キリトが即座に反応する。……個々で相手にするより遥かに死角がなくなるのだ。
そして リュウキもPoHに、他の2人にも視線を向けた。
「確か……お前達は死を与える事も、死が訪れる事も、全て恐れないんだろう? それに時を稼ぐくらいなら、オレ1人だけでも十分だしな、……そうさ、時間が立てば他の攻略組の連中もここに集まってくる。さて……こうなれば弱者は一体どちら側だろうな……? なぁ、PoH」
リュウキは、そう言うと、薄ら笑う。
反吐が出そうになる笑う棺桶のメンバーを見ていて、それだけでも胸糞悪いとは思っていたがそれでも、視線を外さずに睨みつけていた。
「てめーら調子に乗りやがって……」
ジョニーが毒ダガー……武器を構えつつ、飛びかかろうとした時、PoHがそれを止めた。
「……確かに、キリトだけならまだしも、貴様が そして他にも蛆虫が集まるようじゃ、コチラに分が無いな」
PoHはリュウキの目を見てそう言った。あの目は、《あの時》の目と同じだった。白銀の異名を持つそのリュウキの姿、だがその赤い眼をしたリュウキはその白銀の異名をも忘れさせるものだった。眼だけが赤いはずなのに、……そのリュウキの体を覆いつくすかのようなオーラを放っているかのような眼。
≪真紅の瞳≫
この世界では存在しないエフェクトを発している眼。あれが普通じゃないのは≪あの時≫からわかっていた事だ。まるで、怒りが具現化されているかのような印象を受けた。
いや、或いは。
「………Suck。鬼が……」
PoHはリュウキのその姿を≪鬼≫と形容した。≪竜と鬼≫そう書いて
竜鬼
(
リュウキ
)
なのかと思ったほどだ。
PoHは武器をしまうと、撤退を促す。
そして左手の指を鳴らすと、配下の2人が“ざざ
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