第9話
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ろで周囲がごたついているような空気を感じ取る。
竜司「登城したはいいものの…さて、この空気は何かな…」
ひよ子「ほえ?どうしたんですか?お頭」
竜司「辺りの空気がざわついている…何かあったのか…これからあるのか…」
ひよ子「そうでしょうか…?」
評定の間へ向かう途中、何人かの公家の者とすれ違ったが、妙に慌ただしく、落ち着きがない。
すると、和奏が俺たちを出迎える。
和奏「おっ、来たか、竜司。休憩はもういいのかー?」
竜司「あぁ、お陰様でな。壬月や麦穂、皆もあれが全力ではないだろうし俺も加減してたしな」
和奏「壬月様との戦いも全力じゃなかったのか…うぇ〜おっそろしーな!」
竜司「和奏も加減してくれてたんだろ?」
和奏「へへーんわかってんじゃん!」
竜司「そのお陰であまり疲れも残らずにすぐに回復できた。ありがとな」
和奏「そーかそーか。うんうん。お前なかなか素直なやつじゃないか。気に入ったぜ!」
竜司「そらどうも。けど、さっきとは態度がエライ違いだな」
和奏「あ、あれは!その…仕方ないだろ!ボクじゃなくたって、あんな紹介のされ方したらキレるっての!」
竜司「まぁ確かにな。壬月も麦穂も最初の頃はえらく警戒されてたし。和奏の言葉は最もだ」
見ず知らずのやつが現れたと思ったら、いきなり自分の主の夫だもんな。
そりゃ誰だって怒っても仕方がない…当然の判断だ。
あれ?ってことは、悪いのは久遠…あぁいや、やめておこう…どう考えても結局とぱっちり食らうのは俺だ…。
和奏「まぁ仕合ってみて、悪い奴じゃないってのが分かったから。一応は認めてやるよ」
竜司「ありがと。…さて、和奏。この騒ぎはなんだ?誰か敗走でもしてきたか?それともどこかの国が攻めてきたのか?それとも、先程の早馬に関係があるのか?」
和奏「あぁ、気づいてたか。隣国の美濃に放ってた草から急報が入ってさ。今、てんやわんやの大騒ぎなんだよ」
ひよ子「はっ!?まさか斎藤龍興様が尾張に攻め入ってきたんですかっ!?」
和奏「バカ猿ー。あのぼんくらにそんなことする度胸、ある訳ねーだろー。ちょっとは頭を使えよ頭を」
ひよ子「へぅぅ〜…すみません〜」
竜司「まぁまぁ…」
ひよ子を叱りつける和奏を諌める竜司。
和奏「とにかく今から評定なんだ。竜司も来いよ」
竜司「あぁ、俺の丁度、久遠に呼ばれているからな。丁度いいか…」
和奏「まぁ、元から久遠様に竜司が来たら呼んでこいって言われてたんだよ。さっさと来いって」
竜司「わかった。あぁ、和奏。一つ頼まれてくれないか?」
和奏「なんだ?どうかしたか?」
竜司「ひよ子も武士になった
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