第9話
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んな修行をした。辛いことも耐えて耐えて耐え抜いて…耐え抜いた結果今の俺だ」
帰蝶「ふぅん…まぁ今はあなたがどこであんな力を手に入れたのかは聞かないでおくわ。そこは久遠が一番聞きたいでしょうし。でも、働かざる者食うべからず。…衣食住が保証されることになったんだから、それ相応に働いてもらいますからね」
竜司「あぁ、そこはわかっている。住む部屋を用意してくれる以上、俺にできる限りのことは何でもすると誓っておく」
帰蝶「よろしい。まぁ何時までになるかはわからないけど、一応!よろしくしておいてあげるわ」
竜司「一応…ね」
すると、お茶を汲んできたひよ子が戻ってきた。
ひよ子「ど、どうぞ!結菜様!」
帰蝶「ありがとう、ひよ。ん〜。美味しいわ。じゃあこの子のこと、お願いするわね。木下藤吉郎。通称はひよ子。親しい者のあいだでは、ひよって呼ばれてるわ。武士になりたいって言って久遠の雑司になった子なの。あなた付きの従者として、追い回してやって頂戴」
雑司とは、雑用係のこと。この時代では公家や武士の役職の名前。
竜司「委細承知。だけど、いきなり新入りの俺に部隊を持たせるなんてな。久遠は何を考えているんだか…」
帰蝶「あなた、あんな力を見せつけたんだから、これからこの国で働く以上部隊を持つことは必定でしょう。まぁどんな部隊にするかは私にもわからないけど…」
竜司「はぁ…そこは久遠に直接聞くしかない…か?もしくは、俺が独自に新しく部隊を作っていくのか…」
帰蝶「その可能性は高いわね。あなたのような色んな特殊能力がある人なんていないでしょうし…久遠は全く新しい部隊を作るつもりかも知れないわね」
ひよ子「あ、あの…お頭、よろしくお願いします!」
竜司「お頭…ねぇ…」
ひよ子「あの…竜司隊の隊長なんですから、お頭、で間違ってませんよね?」
帰蝶「大丈夫よ。間違っていないわ」
ひよ子「ほっ。よかったぁ…」
ひよ子の安堵の溜息を聞き、一気にお茶を飲み干し、立ち上がる竜司。
竜司「さて、確か久遠が後で城に来いって言っていたな。一応聞くが久遠はまだ、戻っていないんだよな?帰蝶」
帰蝶「えぇ。まだお城よ。あなたの検分をしている最中、早馬が到着したのを覚えてる?」
竜司「あぁ」
帰蝶「久遠はそのことについて、協議がもたついてるみたい」
竜司「なるほどね…」
桶狭間の戦いが終わって次にあるのは…
竜司「…(墨俣一夜城…だな)」
帰蝶「え?なにか言ったかしら?」
竜司「いや、なんでもない」
ひよ子「でもお殿様は。休憩が終わり次第、お城に来いって仰っていました。だから…」
竜司「そうだったな…じゃ
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