第165話 美しき音色は鋭い刃
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『ドムス・フラウから少し離れたとある民家の屋根の上』
とある民家の屋根の上に、ずっと妖精の尻尾の魔道士達の事を見ていた『謎の少女』はいた。屋根の上に行儀よく正座をし、片手には映像と音声機能が付いた、球体型の通信魔水晶を持っていた。通信魔水晶の映像には、先程死者の仮面の魔道士、リノに敗れ、両手で顔を覆い、ボロボロと涙を流す妖精の尻尾Aのウェンディの姿が映っていた。その映像を見て、『謎の少女』は呆れたように小さく「はぁ。」とため息をつくと、
?「妖精の尻尾Aのウェンディ・マーベル、死者の仮面のリノ・ハビュットに敗れちゃったか。全く。妖精の尻尾の魔道士達はどうしちゃった訳ェ?」
そう呟くと、指をパチン!と鳴らし、通信魔水晶の映像を切り替えた。すると、待機場所にいる銀河の旋律の魔道士、キース、カオリ、レヴル、ルチーア、アンナの姿が映し出された。
?「あの銀河の旋律とか言う魔道士達に、手も足も出ないのかしら?それとも・・・」
また指をパチン!と鳴らし、通信魔水晶の映像を切り替えた。すると今度は、待機場所にいる死者の仮面の魔道士、オーガンス、リノ、レッタ、コネティ、アーキリーズの姿が映し出された。
?「あの死者の仮面の「妖精の尻尾を支配する」って言う企みに恐れているの?」
聞こえるはずも無い疑問を呟くと、死者の仮面の魔道士達の映像を見つめたまま不敵に微笑んだ。
?「こんな奴等、恐れる事は無いわ。だって奴等は、誰にも言えない秘密を抱えながら、大魔闘演舞に出場したんだもの。自殺行為よ。」
そう呟くと、黒いフレアスカートのポケットから5枚の写真を取り出した。5枚とも、映っているのは男女1人ずつ。5枚の写真に写っている男女の共通点は、腕や肩に弾丸のような紋章が刻まれていた。
?「奴等の正体は、すぐにバレる事になるわ。それに・・・」
今度は指をパチンパチンパチン!と連続で3回鳴らし、通信魔水晶の映像を切り替えた。すると、通信魔水晶の映像に妖精の尻尾の魔道士、ナツ、ハッピー、マヤ、フレイ、ルーシィ、リョウ、グレイ、ユモス、エルザ、ショール、ウェンディ、シャルル、トーヤの姿が映し出された。
?「奴等は、この妖精達には永久に追いつけない。ただ呆然と、妖精の尻尾
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