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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡 【リメイク】
第1話 気がついたら空ですよ?
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そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「……春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。それと、貴方は?」
飛鳥が俺に訊いてくる
「俺は源修也、とりあえず挨拶代わりにコレをどうぞ」
パチン
俺は春日部にもやったのと同じように
指を鳴らすと彼女達の服から水滴が飛ぶ
「あら、ありがとう」
久遠は俺に向かって礼を言うと目つきの悪い学生くんの方を見る
「で、野蛮で凶暴そうな貴方は」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜(さかまき いざよい)です。粗野 で凶悪で快楽主義者と三拍子そろったダメ人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢さま」
「取扱説明書をくれたら考えてあげてもいいわ、十六夜君」
飛鳥は十六夜に対して警戒心剥き出しだった
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢さま」
十六夜は警戒される視線を軽く笑いながら受け流す
…ところでさっきから気になっているあの気配は何なのだろうか
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、箱庭とかいうものを説明する奴が現れるもんじゃねえのか?」
「そうね」
ブツブツと呟く十六夜と飛鳥
「仕方ねえな。こうなったらそこに隠れている奴にでも聞くか?」
「あら、あなたも気付いてたの」
どうやらこの二人も気付いていたようだ
「当然、かくれんぼじゃ負け無しだぜ。そっちの二人も気付いてんだろ」
十六夜が俺達の方を見ながら言う
「風上に立たれたらイヤでもわかる」
「あれで気配を隠してるつもりだったらかなり笑えるな」
春日部が気づいてたのには驚いた
どうやらここにいる全員が気付いてるみたいだ
「へえ、おもしろいなお前ら。おら、わかってんだろ、おとなしく出て来いよ」
十六夜は振り返りながら言う
「や、やだなあ御四人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じて ここはひとつ、穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますよ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「じゃあ俺も」
「あっは、取り付く島もないですね♪」
黒ウサギはバンザーイ、と降参のポーズを取る
にしても、あの目はなんか気にいらねぇ。ありゃ他人を品定めをする目だ。
そんな時、春日部は黒ウサギの隣に立って黒ウサギのウサ耳を根っこから鷲掴みして引っ張った。
「えい」
「うきゃぁ!? ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で
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