『三十二話』〜名前を呼んで……もう呼んでるけど〜
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クロノside
「さて、始めよう……と言えると思ったんだけどな〜」
彼は医務室に入ると、何やらあきれていた。
「さすがに、ポットから出すように言っておくべきだったな」
そう、アリシアは救出してすぐにここに運んだためポットから出していたない。
「どうすればいいんだ?」
「そうだな。プレシアを除いた女性陣は彼女をポットから出して、体を拭いて服を着させてあげてくれ」
「は〜い」
「分かった」
そう言ってフェイトとなのは、そして母さんがその準備に取り掛かった。
「ほら、お前らは外だ。後プレシア」
「なにかしら?」
「お前も治療するからこっちに」
「ち、治療?」
「せっかくまた娘さん達と暮らせるようになるのに、お前が先に亡くなったら意味が無いだろうが」
「でも…私は不治の病を……」
「問題ない。俺に生命関係に不可能は大体ないから」
「だ、大体って……」
「本当に大丈夫なのか?」
「任せろって」
そう言って彼は懐に手を入れ、取り出したのは――
――微妙に動いてる水色の液体が入ったフラスコだった。
「拓斗。な、なに? その液体は?」
「これか? これは毒や病気関係なら大抵のものを治すことができる素敵アイテム『ゲキヤ君』だ。さぁプレシア、思い切ってグイッと」
「「ちょっと待て!!」」
僕とユーノでプレシアにゲキヤ君(という名の謎の危険物体X)を渡そうとする拓斗の腕を掴んで引きとめる。
「いったいなんだ?とりあえずこの手を離せ」
「離せるか!! なんだその危ない名前は!? 明らかに危険物だろう!?」
「危険なわけないだろう。これは治療薬だぞ? なぁ?」
ソノトオリデイ! オマエシツレイダロウガ!!
「喋った!? 喋ったよね今!? 生きてるの!? 薬なんだよね!?」
「どっからどう見たって薬だろ。ちょっと喋ることができて動く事もできるだけの生きた治療薬だ」
「どっからどう見たって怪しいだろ!怪しすぎるわ!! 本当に害は無いのか!?」
アルワケナイダロウガ! チリョウヤクダゾオイラハ!!
「君は黙って!!」
「君は良いのかプレシア女史! こんな危険物を飲まされるんだぞ!?」
ダカラキケンジャネェッテイテンダロ!!
「本当に君は黙って!!」
「別にかま
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