『三十二話』〜名前を呼んで……もう呼んでるけど〜
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「勿論。嫌ならこっちで処分するけど……」
「嫌じゃないよ。大切にするね///!!」
「なのはには無いの?」
「もちろんある。ほら」
そう言ってなのはに差し出したのは星の形をした魔力結晶がついているブレスレット。
最初はフェイトと同じ首飾りにしようと思ったが、レイジングハートがあるからな。
「ありがとう///!!」
「どういたしまして。それでフェイト。話って?」
そう言うと、なのはは気を利かせたのかその場から少し離れた場所に行った。
「えっとね。母さんを、お姉ちゃんを、リニスを助けてくれてありがとう!」
「そんなのは別にいい、俺がしたいと思ったからしただけ。俺の方こそ、フェイトに感謝しなきゃならないしな」
「え?」
俺はフェイトの手をとる。
「生きる目標を、目的をくれてありがとう。もし、フェイトやなのはに出会わなかったら俺は自分で命を絶っていたかもしれない。でも、お前達を護りたいと思ったからそうならなくて済んだ。だから俺の方こそありがとう」
「ううん。私もね。拓斗がいたからあきらめずにいれたんだと思う。ううん。そうなんだよ。【邪】の者に乗っ取られた母さんに酷い事されても、言われてもあなたが心の支えになって私を支えてくれた。嬉しかったんだ。ありがとう」
そう言って互いに互いが感謝しあう変な形になった。おのずと笑みが出て、笑いあって、とても心が温かかった。
その後、時間が来て、フェイト達との別れが来た。
「さよならなんて言わないぞ。また会えるんだから」
「うん! フェイトちゃん! またね!」
「うん。ありがとう。それからまたね! 拓斗、なのは!」
泣いているが笑顔で手を振るフェイト。
「ありがとね。拓斗、なのは!」
そう泣いているアルフ。
「あなた達には心から感謝しているわ」
微笑みながらこちらに手を振るプレシア。
「またね! またね!」
元気に手を振っているアリシア。
「本当にありがとうございます!」
律義に礼をするリニス。
フェイト達は光に包まれ、そしてこの場を去った。
「……行っちゃったね」
「そうだな……」
「………」
「……学校、行くか」
「うん!!」
死神は奪うことしかできない
俺はそう思ってた
いままでずっと【邪】を狩り 魂を狩ってきたから
でも 今回俺は奪うことはせずに人と心を救うことができた
彼女たちを救い 俺もまた生きるための新しい目標を掴めた
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