『三十二話』〜名前を呼んで……もう呼んでるけど〜
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にそのヘキサ式は存在したと言うのか!? それほどの力があったのに!?」
「その通りだ。理由あって廃れていったがな」
「その理由って?」
「ヘキサ式の使用者必須の技術というものがいくつかあるんだ」
「必須の技術?」
「お前等に分かるように言えば同時並行処理とかだな。ミッドなんかでも使う人間が稀にいるだろ? しかし同時並行処理をはじめとした必須技術は会得するのに酷く苦労するものばかりだったんだ。それで一部の人間がヘキサ式を簡略化したモノが今現存する二つの魔法式だ」
「な、なるほど……」
「質問はもう終わりにするよ。他に聞きたいことがあるならまた今度、個人的に聞いてくれ」
そして、この事件の名前を操っていた【邪】の者をそのまま利用して邪の者事件と総称し、終了をリンディ提督が宣言した。
その後、【邪】の者がプレシアにとりつき操っていたということを管理局上層部に戦闘している映像を送り、プレシアの罪は無罪となった。リニスに関してはアリシアと同じ要領で蘇生してから元々の主であるプレシアを主としてミッドの使い魔契約を更新した。フェイトやアルフも内容が内容なだけに行った行為は無罪となるらしい。だが、一応事情聴取という形で三人はミッドチルダに一回向かうことになった。その後は、フェイトがいたマンションで家族と一緒に暮らすらしい。アリシアにおいてもリンディ提督がうまくごまかしてくれた。
数日後、俺はユーノを肩に乗せてなのはとフェイト達に会うため海鳴公園を歩いていた。
今日フェイト達は自分の世界…ミッドチルダに旅立つ日だ。
「え〜っとえ〜っと…………」
[どうしたんだ? なのは?]
「ふぇ!? ソウルさん!?」
歩きながら指折り数えてるなのはにソウルが声を掛けた。
「え〜っとね、フェイトちゃんに会ったらまず何を話そうかなって………」
「そんなにあったら日が暮れるな………………」
「あぅ〜」
そうやってなのはを弄っていると遠くにフェイトが見えた。
「なのは、あそこにいるのフェイトじゃないか?」
「………ホントだ! フェイトちゃ〜ん!!」
なのはは手を振りながらフェイトの方へ駆けだした。
「拓斗君。もう少しフェイトちゃんとお話してもいい?」
「その後に私から話があるの。聞いて」
「あぁ、分かった」
そう言って俺は近くのベンチに座ると、プレシアが近づいてきて、
「あなたには本当に何から何まで。何と言ったらいいのかしら」
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