『三十二話』〜名前を呼んで……もう呼んでるけど〜
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わないわ。それでこの病は治るんでしょう?」
「あぁ、保障する」
「なら早めに済ませましょう」
そう言う彼女に拓斗は液体型治療薬(と言う名の怪しさMAXの劇薬。ゲキヤ君だったか?)の入ったフラスコを渡す。
「ゲキヤ君を飲んだ時、一応回復魔法かけるから」
「わかったわ」
返事をしたプレシア女史はフラスコに入った液体を呑み込む。
ジョセイヲクルシメルアクトウメ! ゴヨウデイ!!
「癒しの巫女の魂よ 今一時 その力を我に宿し 彼の者の病を癒したまえ『治癒』」
すると、その魔力は彼女を包み、そしt「あっ、制御ミスった」て、
「なにぃいいいいいいいいい!?」
「いったい何したんだ!?」
「ま、待て。落ち着けよ。な?」
「これが落ち着けるかぁあああああああ!!!」
「心配するな! 病が悪化したわけじゃない! プレシアをよく見ろ!!」
そう言って光りが晴れると、そこには確かにプレシア女史がいた。ただ、
「「……若返ってる!?」」
ユーノと僕の声が重なった。というかそんなレベルじゃない。どう見たって見た目が15〜20程じゃないか!!
「あ〜…その〜、うん、あれだ。とりあえず体の調子はどうだ?」
「え、えぇ。今までの身体の重さや、気だるさなんかもないわ。それに昔のようにというより、本当に生まれ変わった気分だわ」
「それは良かった。とりあえず医者に診てもらっておいてくれ。さて、次は」
彼は失敗(?)したことを秘密にし、向かいの医療室の前に行って、
「おーい。そっちの準備はいいか?」
「OKだよ」
なのはの声が聞こえたので入った。
「か、母さん!?」
「あ、あら……?」
「え? プレシアさんなの?」
「あ、アンタ、本当にプレシアかい!?」
「……彼女は確かにプレシアです。ですが、その………」
「みんなどうしたの?」
プレシアが、みんなの反応に戸惑っている。そりゃそうだ。とんでもないレベルで若返っているんだ。プレシア本人だと分かるだけで十分凄い。
そこで僕は、
「プレシアさん。鏡で自分の姿を確認してみてください」
そう言って、鏡をプレシア女史に渡すと、
「え……私?」
固まった。うん、そうだろうな。自分がそんな感じになれば。
「拓斗……これは一体どういうこと?」
「あ〜まぁ、あれだ。ゲキヤ君と魔法の相乗効果で……体内機関がかなりのレベルで若返ったみたいだな。悪い」
「はぁ……まぁいいわよ
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