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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
16 女子力(魔法)の高い女性たちのお茶会 その一
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が何か神聖なアイテムである事をいやでも感じざるを得ない。
あ、そういえば、この二人人魚に対してトラウマ持ちだったか。
「わらわの故郷にレゴ群島というのがあってな。
マレノアというニクシーがおったのじゃ」
知っているがゆえに、私も顔色を変えずにはいられない。
金属加工の排水による環境汚染によって、嘆き苦しんだマレノアは闇の騎士バルドルと手を組んだ。
その結末がこの羽だ。
「『うつくしかった…うみをかえせ…へいわだった…あのころをかえせ…かえせ…かえして…』……マレノアさんの最後の言葉。
あの人、息絶えるまで泣いていたわ」
アクエリアスの呟きは重たく、物悲しい。
彼女は海が汚れていくのが辛いが、人間が生きてゆく為には悲しいけど仕方がないと割り切り、何もできない自分が惨めで泣く優しい人魚だった。
その優しい人魚の命を奪ったのは、私の目の前に居る二人とトリスタン陛下とケイン達だ。
「この羽はの、マレノアが息絶えた時に空から降ってきたものよ。
わらわの罪の証でもある。
こんな悲しい事を二度と起こしてはならぬ。
それを胸に国を治めたつもりじゃ」
語っていたナーナ様の両目から涙がこぼれる。
いや、それはアクエリアスも同じだった。
「筋違いじゃが、言わせてくれ。
何故、お主はあの場に居なかったのじゃ!
なぜ、こんな形で悲劇を回避できるのならば、それを世に広めてくれなかったのじゃ!」
「……」
分かっている。
それが無理な願いというのは二人とも分かって言っているのだ。
自分達が解決できなかった問題を、まるで賢者のように私が解決したのだから。
だからこそ、私は二人に対して何もかけてやれる言葉を持たない。
ナーナ様とアクエリアスが落ち着くまで少しの時間を要した。
「おちゃ持ってきたよ?
あれ?
ナーナさまとアクエリアスさま泣いてた?」
「なんでもない。
目にごみが入ってな」
「ええ。
そうよね。エリーさん」
女というのはこういう時にこそ百面相になる。
もちろん、泣いた目で(口裏合わせて)と私にアイコンタクトを送るのも忘れない。
私は、それに乗ることにした。
「そうよ。ポーシャちゃん。
良かったら一緒に食べましょうか?」
「わーい♪」
今だからこそできるお茶会だろう。
泣いてまで本心を吐露できる事も、侍女と共にお茶会を楽しむ事も。
ナーナ様とアクエリアスが目で(ごめんね。そしてありがとう)と言ってくれた事も。
多分、私はこのお茶会を絶対に忘れないだろう。
……で、ここで終われば「イイハナシダナー」だったのになぁ……
「そうじゃ。エリー。
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