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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
16 女子力(魔法)の高い女性たちのお茶会 その一
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ナーナさま」
子供らしいあどけない笑顔を残してポーシャが走り去ってゆく。
私たちがいるこの場所は後宮として多くの女達の戦場となる予定なのだが、今の所住んでいるのはナーナ様とアクエリアスの二人しか居ない。
ここにいずれラウニィーがやってくる事になるのだろうが、女の戦いで内乱なんて避ける為に東奔西走いる羽目に。
「スラムに行っていたらしいが、宰相自ら何をしておったのだ?」
「娼婦達の装飾品を眺めておりました。
最近は、どこかに送るらしく高価な装飾品が高くなっているとか」
茶飲み話も色事と政治が絡み、砂糖菓子の甘さでごまかさないと腐臭がどこまでも臭ってくる。
陰湿でどろどろするのが女の戦いである。
ナーナ様とアクエリアスも私の言いたい事に即座に気づいて顔を険しくする。
「やはり送られてくるか」
「どのぐらいの規模になりそうですか?」
女の戦争は子宮で行うとは誰の言葉だったか。
孕めは侍女でも一発逆転が可能なのがこの戦場である。
「年頃の娘を持っている家はこぞって送ってきますよ。
当然、侍女が数人着いてくるから、ここも華やかになるでしょうね」
まったくそう思わない事を顔に出しながら、私はケーキスタンドからパンを取ってむしゃむしゃ。
実は、このパンが貴重品になりつつあり、私達を狼狽させていたり。
ゲーム内での時間が一年以内で終わったという事は、それだけ民への負担が少なかった事を意味している。
だが、体制を作りながら侵攻する為にいやでも長期化している現状ではその負担、特に収穫物がらみで問題が発生しているのだった。
ぶっちゃけると、種植えの季節に入ったので労働力が足りない。
ドラゴンなどのLユニットが食物連鎖ピラミッドの上位にいる所から考えれば、この世界は私の居た世界よりはるかに豊かなのは間違いがない。
それでも消費行為として軍を拡張すれば収穫が落ちるのは目に見えている。
スラムの住民を使ってその手の労働力供給を領内各地に送り込んでいるが、間に合うかどうが微妙である。
更に厄介なのが、神聖ゼテギネア帝国の統治の惨さ。
ヒャッハー上等な統治の結果は、秋の収穫物を冬に食べつくして春に飢えるという信じられない現状に、金はあるのに食料がないなんて事になって私達を慌てさせる事に。
デネブのかぼちゃがここでも大活躍して、スラムを中心に窮乏家庭では現在かぼちゃ料理が並んでいるはずである。
とにかく、秋の収穫まで大規模な戦力増強はできそうにない。
「そういえば、アヴァロン島での活躍、ご苦労だった。
特に人魚たちと和解できたのはうれしく思うぞ」
ナーナ様は私の前に一枚の羽を差し出す。
その羽から神々しさや優しさが溢れるのを感じて、それ
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