スーパーロボット大戦OG外伝
0548話
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いな」
「……それを僕に信じろと?」
さすがに普段はふざけていても天下のテスラ研所長。その視線にはかなりの重圧が込められている。だが、生身でフェイトやら鬼神やらラカンやら造物主やらと渡り合ってきた俺だ。その程度の重圧を受け流すのはそれ程難しくは無い。
「さて、俺の話を信じるかどうかはそっち次第だ。俺は言うべき事を言ったしな。それでどうする? 俺を拘束でもするのか?」
「……」
その問いに、ジョナサンは沈黙で返し……
「はっはっは。いいだろう。君のその勇気に免じて取りあえず今は諸々の件については棚上げにしておこうじゃないか。私としても君とはきちんと話してみたいと思っていたんでね」
これまでのシリアスは何だったのかと言わんばかりに明るく笑いながら、椅子から立ち上がって俺へと近付いてくる。
「俺と話を? シャドウミラーについての情報は漏らせないぞ?」
「違う違う。何しろ、うちの馬鹿息子を悔しがらせてくれたそうじゃないか。どうだね? 軽く祝杯でも」
「……何?」
正直、今の俺には目の前にいるこの男が何を言っているのか全く理解出来無かった。それはラージやミズホも同様なのだろう。不思議そうな視線をジョナサンへと向けている。
「カザハラ所長。話の流れがよく分からないのですが」
「ん? あぁ、そうか。君達もさっき聞いたと思うけど、ヒリュウ改やハガネはソーディアン攻略までシャドウミラーと手を結ぶ事になったんだ」
「いえ、それは分かりましたが。イルム中尉を悔しがらせた、とは?」
「ああ。何でも、お互いの隊員を紹介した時にすこぶるつきの美人が……しかも3人も彼の恋人にいたとか。いやいや、あの馬鹿息子の悔しがっている様は実に見物だったよ」
「は、はぁ……」
そのテンションに若干引き気味のラージだが、ジョナサンの言ってる内容を理解してくると首を傾げて俺へと視線を向けてくる。
「恋人が3人ですか。1人は間違い無くレモンさんでしょうが、残り2人はどなたでしょう? 僕の知ってる人ですか?」
「いや、知らない相手だな」
「となると、僕達と袂を分かってからシャドウミラーに所属した人ですか。なるほど。ミズホは……ミズホ?」
何故か顔を真っ赤にしながら俺を睨みつけているミズホに、首を傾げるラージ。
やがて、我慢出来なくなったのかミズホが口を開く。
「そんな、恋人が3人もいるなんて……男の人って不潔です!」
そう叫び、部屋を飛びだしていくミズホ。ラージは呆然と、ジョナサンはニヤニヤとした笑みを浮かべてその様子を眺めている。こいつは一体何をしたいんだ? ラウルがミズホとくっつくのを無意味に邪魔しているようにしか見えないんだが。
そんな風に思っていると、唐突に部屋に通信が入ってくる。そ
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