第一章 ジュエルシードを巡って 〜海鳴 P・T事件〜
第四話 閃光との勝負
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蒼炎は無意識に言う。暗示となる言葉を
剣と心を共にする。それが剣人一体である
この状態であれば、剣をどう扱えばどう負担がかかるか、何処にうち合わせればどうなるか、など様々な事が分かる。
恭弥は距離を離す。無意識に危険を感じたのだ。
だが、離れてもせいぜい3メートル。その程度は今の蒼炎にとってあってないようなものである。
蒼炎の姿が消えるー
否、認識できない速度で動いたのだ。
奥義、桜花
体全てを使い、異常な速度で動く歩法。
ただ、真っ直ぐしか進めない、体に負担がかかるという弱点はあるが。
姿が見えた時には剣先が恭弥の喉元にあった。
恭弥は剣を下げると
「参った」
そういった。
「それにしても凄いね。うちの門下生にならない?」
と恭弥さんが言ってくれたが断った。
俺の技はどういう流派かわからない上、殺すための技だ。そんなものを表で継承させようなんて思わない。
今日は休日。そして、温泉旅行に行く日だ。
家族で行くと言っていて、自分もその輪に入れていただいた。
いつか、必ずお礼をしよう、そう思いつつ月村やバニングス達も乗せた車は温泉へと向かう。
そこでまた一波乱あるなんて、誰が想像していただろうか。
俺は自分の部屋でぼっとしていた。時刻はもう夜の9時を回ろうとしている。
温泉に来てみたはいい物の、やっぱり同年代の女子しかいないとなると、孤立してしまう。
それにやりたいこともあったのだ。
アルティメイタムの仮想シュミレーター上で、俺は飛行しながらの戦闘訓練と、剣技体系の見直しをしていたのだ。
もう二度と同じ過ちは踏むまい、と。
なんでここまでするのかは正直わからない。
まあ、たぶん感謝しているんだろうなぁ。
俺がいまここにいるのはなのはのおかげでもある。
俺を拾ってくれて、学校でもよくしてくれる。俺にはもったいないな。
だからこそ、なのはが傷つくのはいやなのかもな。
だが、いやなことは二度起こる
(魔力反応!?)
アルティメイタムに確認するが、これは先日の少女と、なのはの反応だった。
どうやらなのははジュエルシードを見つけ、一人で行ってしまったようだ。
(今日訓練していたのがあだになったか)
もし、俺がなのは達とともに行動していれば、少なくともこの事態は回避できた。
俺は自分の犯したミスを呪いつつ、魔力が発しているところに向かった。
だが、もうそこには誰の姿も見えなかった
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