暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN132 一騎打ちその十
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「間違いなく」
「そうですね、では」
「祖国殿、行きましょう」
 秋山は強い声で日本に告げた。
「勝利に」
「そうしましょう。ところで参謀総長」
 日本は秋山の言葉を受けた、それと共にだった。
 彼にだ、あることを問うたのだった。その問うたこととは。
「この戦争が終わったらですが」
「はい、何でしょうか」
「長官が言っておられましたが」
 東郷、彼がだというのだ。
「そろそろ身を固められてはと」
「結婚ですか」
「そのことについてどう考えですか?」
「ううむ、そのことについては」
 秋山はこれまでは確かな顔であったが今は微妙な顔だった。その顔で日本に対して答えるのだった。
「どうも」
「考えておられないですか」
「実は」
 そうだというのだ。
「軍務のことは考えてきましたが」
「ご自身のことはですか」
「どうも」
「しかし参謀総長もお年頃ですし」
 結婚する時期だというのだ。
「今は中将ですね」
「はい」
「では余計に」
 それなりの立場だから余計に身を固めねばならないというのだ、立場のある者は身を固めねばならないというのだ。
「そうされては」
「ですか」
「そういえばです」
 ここで日本はこうした話もした。
「山本大将と古賀中将ですが」
「お二人がですか」
「はい、戦争の後で結婚されるとか」
「それは何よりですね」
「本当に、ですから」
 秋山もだとだ、日本は言うのだ。
「そうされては」
「とはいってもお相手が」
「お見合いをされては」
「それですか」
「参謀総長ならどなたかが」
 絶対にいるというのだ。
「女性の方々に人気もありますから」
「そうなのですか?」
「そうです、真面目で理知的な方として」
 このことは日本の言う通りだ、秋山は確かに臣民の若い娘達から任期がある。優秀で生真面目な人物としてだ。
「ですから良家のご令嬢で」
「ううむ、どうしたものか」
「本当にどなたかとです」
 日本はまた言う。
「身を固められては」
「そうですね、やはり結婚しなければ」
「よい家庭を持つことも軍人の務めですね」
「そう教えられてきましたしそうも考えています」
 その通りだとだ、秋山も日本に答える。
「ですから」
「ではお考えになって下さいね」
「そうさせてもらいます」
 秋山は落ち着いた声で日本に答えた、そしてだった。
 二人のところに日本妹が来た、そのうえで二人に言うのだった。
「お兄様秋山さん、今からです」
「はい、何でしょうか」
「どの件でしょうか」
「艦隊のドッグ入りのことですが」
 修理、そのことだった。
「どうされますか」
「はい、それでしたら」
 秋山がすぐに日本妹に答える。その声は冷静なものだった。
「まず
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ