TURN132 一騎打ちその四
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「お会いしたいです」
「皆健在なんだね」
「オフランス王家は全員ドクツに軟禁されドクツが連合軍に移ってすぐに解放されています」
「だから全員無事だ」
このことはその軟禁させたレーティアも保障する。
「そもそも私もオフランス王家を害するつもりは毛頭なかったからな」
「だからですね」
「シャルロット王女のご家族も無事だ」
レーティアははっきりと言い切った。
「今はパリの何処かの宮殿におられるだろう」
「ああ、トリアノンにいるぜ」
そこにだとだ、フランスが答えてきた。
「ちゃんとな」
「そうですか。では今から」
「ああ、一緒に行くかい?」
フランスも戻れて上機嫌だ、その上機嫌な顔での言葉だ。
「今から」
「はい、では」
「やっぱり母国の空気は美味いな」
フランスは身体を伸ばしてこうも言った。
「この雰囲気、やっぱりいいぜ」
「そういえば御前イギリスと一騎打ちやってたやろ」
スペインはフランスに先程までの戦いのことを問うた。
「そやったな」
「ああ、フェシングでな」
お互いに得意としているそれで闘ったとだ、フランスも答える。
「やり合ったよ」
「その勝負どうやってん」
「引き分けだったよ」
このことについては微妙な顔で答えるフランスだった。
「どうもな」
「そうか、引き分けかいな」
「何かあいつと戦うとな」
これまでの数多くの一騎打ちを経てだった。
「いつも引き分けかどっちかが勝ってもな」
「共倒れやな」
「俺が勝ってもあいつが勝ってもな」
そのどちらが起こってもだというのだ。
「その後で一方が倒れるんだよ」
「財政破綻とかでやな」
「そうなるんだよ、本当にな」
「で、今回はやな」
「ああ、引き分けでな」
それに加えてだった、フランスはこのことはこのうえなく暗い顔で述べた。
「しかもな、この戦争でな」
「特にイギリスがやな」
「財政やばいな」
戦争で使い過ぎた、戦争はとかく金も人材もかかるものだ。
それでだ、こう言うのだ。
「どうなるだろうな、これから」
「俺もな、実はな」
「欧州のどの国もな」
財政を使い過ぎた、それでなのだ。
「これはまずいな」
「そういう意味でも欧州やばいな」
「ああ、財政ピンチだよ」
まさにだというのだ。
「どうしたものだよ」
「やっぱりこれからは太平洋やねんな」
「日本とかガメリカとか中帝国とかな」
「そっちになるんやな」
「御前確か中南米の親分だろ」
「今ハニーさんがおるわ」
全て独立している、これではどうしようもない。
「どうしよか」
「どうしようもねえだろ、だから欧州経済圏を作ってな」
そしてだというのだ。
「やっていくしかないんだよ」
「経済圏で立て直しか」
「相
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