火竜と灰竜、そして毒
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が避けられていたというのに、今は一撃残らず決まる。
(コイツ・・・!何も考えてねえっ!)
そう。
今のナツは無心。ただ目の前にいる敵を殴っているだけ。
先ほどまでが嘘のように、ナツの攻撃は直撃していった。
「つああああぁあぁ!」
炎を纏った右拳。
渾身の一撃を―――――コブラは右手で受け止める。
「こんな奴は初めてだぜ。なるほど・・・小細工じゃどうにもならんか」
コブラがそう言うと同時に、ふしゅう・・・と音を立てて紫の霧のようなものがコブラの手から噴き出す。
コブラの白コートの袖の一部が破れ、ナツの右拳の皮膚が軽く溶けた。
「うわっ!痛えっ!」
「ナツさん!」
咄嗟にナツは拳を引っ込め、ココロとヴィーテルシアが駆け寄る。
そしてコブラは鱗のようなもので覆われた両手を構え、言い放った。
「毒竜のコブラ。本気でいくぜ」
その腕と「毒竜のコブラ」という名。
それを見て聞いたナツとココロは目を見開いた。
「コイツ・・・まさか・・・!?」
「私達と同じ・・・」
「滅竜魔導士!?」
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