火竜と灰竜、そして毒
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ブラと戦うのはナツ。ココロはナツの補助係」という事で話がまとまった。
「くそー!何で当たらねえんだ!」
「私達の動きを予測してるみたいです・・・」
「アイツ・・・動きを読む魔法なのか?」
その言葉にコブラはご丁寧にも答えてくれる。
「いや・・・『聴く』魔法さ。心の声が聞けるから動きが解る」
「なるほど・・・俺達の考えている事は筒抜けか」
ヴィーテルシアが納得したように呟く。
「・・・」
「・・・」
すると、何を思ったか突然ナツがコブラを睨みつけた。
それに気付いたコブラも睨み返す。
「・・・」
「・・・」
しばらく2人は睨み合い―――――――
「ぷっ」
いきなりコブラが吹き出した。
「く・・・くそ!意外に面白ェギャグじゃねーか、うはははっ!」
「どうやら本当みてーだぞ、ハッピー、ココロ、ヴィーテルシア」
「心の中で何言ったのー、ナツー!」
「凄く気になりますよ!」
「今はそれどころじゃないが」
腹を抱えて大爆笑するコブラ。
ハッピーとココロはナツが一体心の中でどんなギャグを言ったのか気になって仕方なかった。
ヴィーテルシアは唯一冷静にツッコみを入れる。
「しかし厄介だな」
「オイラにいい考えがあるよ」
そう言ってハッピーはナツにひそひそと耳打ちするが――――――
「右に行くって考えながら左から攻撃」
『!?』
コブラにはお見通しだった。
「無駄だ。その思考のプロセスを聞けるんだぜ。テメェ等に勝ち目はねぇ」
「くぅ〜・・・」
「お!いろいろ考えてるな?3つ・・・4つ・・・悪くねえ作戦もあるが筒抜けだ」
「ズリィぞテメェっ!」
考えるが考えた分だけコブラに聴かれる。
ことごとく思考を聞かれ、ナツは苛立たしげに怒鳴った。
「こうなったら正面から行くしかねぇっ!」
「あいさ!」
「え!?ナツさん!?」
考えても無駄だと悟ったナツとハッピーは作戦は全く立てず、ただ単純に正面からコブラに向かっていく。
「右フック、左キック、返しの右ストレート」
右フックを仰け反るように、左キックを屈んで避ける。
そして右ストレートは首を右に傾げるようにして避け―――――
「!」
右ストレートが、コブラの頬を掠った。
それにコブラが驚いていると――――
「いぎぃ!」
ナツの拳が完璧にコブラの顔面に直撃した。
「え・・・当たった!?」
「・・・なるほど」
「何!?ぐはっ!」
攻撃が当たった事にココロは目を見開き、ヴィーテルシアは何かに気づいたように呟き、驚愕するコブラの腹に一撃が決まる。
(バカな・・・!)
「うおおおおおおおおっ!」
先ほどまでは見事なまでに攻撃
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