火竜と灰竜、そして毒
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
トは表情1つ変えずにホットアイに目を向ける。
「ホットアイ、父上を裏切ったのかい?」
「違いマスネ!ブレインは間違っていると気がついたのデス!」
その言葉に、ミッドナイトが反応した。
「父上が間違っている・・・だと?」
たっと地面に降り立つ。
そしてギロッとホットアイを睨みつけた。
「父上って・・・何だよそれ・・・」
「親子で闇ギルドな訳ェ?」
「ケッ、面白くねェよ」
アルカが詰まらなさそうに顔をしかめる。
「人々の心は魔法で捻じ曲げるものではないのデス。弱き心も私達は強く育てられるのデスヨ」
ミッドナイトを睨み、諭すようにホットアイは言う。
すると、ミッドナイトは右腕を構えた。
『!』
次の瞬間、ミッドナイトが右腕を横薙ぎに振るう。
その衝撃は近くの建物全てを真っ二つにし、倒壊させる。
ガラガラと音を立てて瓦礫が落ちていく。
「な・・・何が起きたんだ?」
「ひえー」
「あうー」
「ホットアイ殿が地面を陥没させ、我々を助けたのだ」
「た、助かったー・・・」
「・・・いいから全員退きなさいよ、重いんだけど」
間一髪のところでルーシィ達はホットアイの魔法で陥没した穴の中に落とされ、真っ二つにならずに済んだ。
ティアは5人の下敷きにされるという被害を受けているが・・・。
「あなた方は王の間に行って下さいデス!」
穴に背を向けるようにホットアイは立っていた。
そして叫ぶ。
「六魔導士の力は互角!ミッドナイトは私に任せて下さいデス!」
叫んだと同時にホットアイは柔らかくした地面をミッドナイトに直撃させる。
「君がボクと勝負を?」
が、ミッドナイトに目立ったダメージはない。
「六魔将軍同士で潰し合いだと?」
「何か凄い展開になってきたわね」
「まさかこんな事になるなんて・・・」
「ま、ここはお言葉に甘えて行かせてもらった方がよさそうね」
「ホットアイ殿・・・」
「ホットアイ・・・」
まさかの事態にグレイとルーシィ、ルーは困惑し、ティアはやはり冷静に呟き、共に行動していたジュラとアルカはホットアイの名を呟く。
「さあ!早く行くデスネ!」
力強く叫んだホットアイは――――――
「そして、私の本当の名は『リチャード』デス」
コードネームではない本当の名前・・・リチャードを、優しい笑顔を浮かべて明かした。
それを聞いたミッドナイトの目線が冷たくなる。
「真の名を敵に明かすとは・・・本当におちたんだね、ホットアイ」
「オラァ!」
ナツが拳を振るう。
が、変わらずコブラは解っていたかのように攻撃を避けた。
ちなみにあの後「コ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ