火竜と灰竜、そして毒
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――――
「「あれ!?」」
そこにコブラとキュベリオスの姿はない。
ただ壁に大きな穴が開いているだけ。
「聴こえてるぜ!」
「んがっ!」
すると、コブラが背後から現れた。
そのまま膝蹴りを放ち、ナツとハッピーは壁に激突する。
「くそっ!」
「何で攻撃が当たらないんだろ・・・」
毒づくナツとハッピーはそのまま飛翔する。
それを追うようにコブラとキュベリオスも空中へと飛んだ。
「ん?」
そして、コブラの耳が何かを捉える。
「ほう・・・なるほどな」
「?」
何が聞こえたのか、コブラは笑みを浮かべる。
突然の笑みにナツとハッピーが首を傾げていると―――――
「灰竜の・・・咆哮ぉぉぉっ!」
微細な塵を巻き込んだ灰色の風が吹き荒れた。
「キュベリオス!」
「シャアアっ!」
その風をコブラは綺麗に避ける。
外れたブレスはニルヴァーナへと直撃し、建物を1つ破壊した。
自分達より上空からの攻撃にナツ達は顔を上げる。
「「ココロ!?」」
「ヴィーテルシアさん、お願いします!」
「了解だ!」
淡い桃色のケープをはためかせるココロはヴィーテルシアの背中から・・・飛び降りる。
「何やってんだお前ー!?」
「危ないよ!?」
まさかの飛び降りにナツとハッピーは目を見開く。
が、ココロは全く動じずコブラに向かって落下した。
「灰竜の吐息!」
そして両手から微細な塵を巻き込んだ灰色の風の球を生み出し、放つ。
「無駄だ!キュベリオス!」
「!」
が、その球体はコブラに当たる前にキュベリオスの尾が叩き落とす。
一瞬目を見開いたココロだが、すぐに次の手に出る。
「なら・・・灰竜の螺旋燼!」
落下したまま、ココロは両手に螺旋状に回転する風を纏い、両手を合わせ竜巻の様にして放つ。
が、コブラは全く慌てない。
「聴こえてんだよ、その動き」
「っ!」
「おらっ!」
「きゃああああっ!」
いつの間にかココロの背後に回ったコブラはココロに蹴りを放つ。
空中でそれを喰らったココロはそのままニルヴァーナに向かって落下し―――――
「とうっ!」
「す、すいません・・・ヴィーテルシアさん」
「気にするな」
危ない所でヴィーテルシアに助けられた。
すると――――――
「オレを無視すんなあああああああっ!」
「ア?おっと」
完全に無視されていたナツは表情に怒りを浮かべながらコブラに殴りかかる。
が、やはりコブラには軽々と避けられてしまった。
「ナツさん!ここは共闘・・・」
「ココロォ!俺の獲物に手ェ出すんじゃねぇ!」
「え、ええっ!?」
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