第37話。変人と桜。
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
落ちそうになったので慌ててフォローする。
「いやな、桜ちゃん、住み分けや住み分け」
「住み分けですか?」
「おうよ。人類皆が運動出来るわけじゃなか。せやから別にできなくてもかまへんのよ」
「そうですか?」
「おうよ。俺らは文化祭で頑張ればええねん。」
「・・・・先輩。私、元気でました。」
「そらよかったわ。」
そして下校時間。今日はシロちゃんの買出しに付いていかないといけない。
「さて桜ちゃんそろそろ帰るでー」
「あ、わかりました。」
「ちょっと弟と待ち合わせしとるんねん。桜ちゃん紹介したいから一緒にいかへん?」
「・・・・別にいいですよ?」
「ほないこか」
二人で下駄箱まで行き、校庭にいく。校庭ではシロちゃんがまだ練習していた。
高飛びらしい。100、200と制覇したシロちゃんの次なる目標は連覇と400、走り高飛び、走り幅跳びで一位になることらしい。
どこの超人だといいたい。
練習しているシロちゃんを見ると、明らかに飛べるはずのない高さで練習をしている。
何故そんなことをしているか?まぁ、俺のせいなんだろうがな。あ、派手に落ちた。
「ッ!?」
「?桜ちゃん?」
桜ちゃんがシロちゃんに駆け寄る。うーむ、優しい子やねー
「大丈夫ですか!?」
「いてててて、大丈夫だよ。なんとか受身とれたから。」
桜ちゃんに起こされるシロちゃん、
「シロちゃん大丈夫かー」
「あ、ニイさん。もうそんな時間か。」
「おう。もう行けるか?」
「・・・・もうちょっとだけいい?」
「しゃーないのー。焼き芋が食いたいのー」
「ハハハッ、分かったよ」
もう一度飛ぼうとするシロちゃん。また落ちる。
「なんでこんなこと無駄なことをするんですか?危ないじゃないですか」
焦った様子で忠告する桜ちゃん。シロちゃんはこちらに顔を向けて話す。
「う〜ん。現状の確認かな?」
「・・・・・・・確認?」
「ああ、色々飛びかたとか助走の仕方とか試してみて、ダメだったらこの高さはダメってコトだし」
「・・・・でも危ないじゃないですか」
「俺、バカだからさ、確かめないとダメなんだよね。一歩一歩さ。どこまでが出来るか、これからどうすればいいか。」
「・・・・・・」
「今は無理なのは分かった。けどさ、つい30年くらい前までは、世界大会で100メートルで10秒を切れば大騒ぎだったのに、今では9秒幾つでるかの世界だしさ。それを考えれば、人の、俺の可能性は無限大だ。だから跳べる。」
ぼーっとシロちゃんを見る桜ちゃん。ほぅこれは・・・
「あっ、なんかごめんな。君とは・・初対面だよね?いきなり
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ