第37話。変人と桜。
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ってるんですか?」
「親父が知ってただけやー。知っとるからと言ってなにかするわけでもないがの?」
「先輩は・・魔術師なんですか?」
「見える?」
「・・・・・・見えません。」
「ですよねー。まぁ、実際違うから別にええけどな」
「先輩は・・衛宮の人間なんですよね?そんなんでいいんですか?」
「俺の親父は魔術師っぽくないし、それに魔術云々は姉ちゃんに任せてる感じやし、俺は好きにやってる感じ」
桜ちゃんの目からは羨望と悲しみの感情を感じる。桜ちゃんは、家では自由がない感じなのか。
「桜ちゃんに一つ、先輩からのアドバイスや。」
「アドバイス・・ですか?」
「足元を見れぬ人間に進歩はない。先を見るだけの人間には進歩がない。足元と目先を見据えることができる人間に道はできる」
「足元と・・・・目先ですか?」
「成りたい自分を眺めるだけでなく、今の自分に悲観するだけでなく、現状の自分と成りたい自分を省みることでどうするべきかを知る。ってことや」
「現状の自分と成りたい自分ですか・・」
「まぁ、少し考えてみ。」
そう言って自分の作業に戻ろうとすると、凛ちゃんにガン見されてたことに気づく。
「・・なんや凛ちゃん。」
「いや、久しぶりに真面目な顔を見たから・・」
「そうか、惚れたんか?」
「んなわけないでしょ」
冷静に突っ込まれた。悲しす。
セミが五月蝿かった夏も終わり9月になった。
今年の夏は親父の体のこともあって遠くに出かけることも出来なっかたので、基本冬木で過ごした。夏なのに。
唯一の遠出はシロちゃんの全国大会を見に行ったぐらいか。シロちゃんは100と200で全中一位をとった。流石と言ったところ。
俺だけはアルの家にもちょくちょく行ってたので、遠出をしたと言えばしたか。
アルは9月頃には西にこれるらしい。まぁ、楽しみっちゃ楽しみでもある。
9月は体育祭が行われることもあり、俺としては一番辛い時期である。
「あー鬱だ。」
「どうしたんですか先輩?」
本日の放課後。体育祭の練習とやらからさりげなく逃げ出して部室に逃げてきた。
凛ちゃんは練習の指揮をとっていて、一成はまた体育祭実行委員なので、今日は桜ちゃんのみ。
「体育祭が近いやないか。最近それの練習練習ばっかりやん。正直うんざりやわ」
「でも先輩は運動できるんですよね?」
「それとこれは別や。嫌いなもんは嫌いなんよ」
「私も嫌い・・ですね。運動は苦手で・・・・」
「マジか。桜ちゃん一緒かー」
「先輩はまだ運動出来るからいいじゃないですか。私なんて・・」
類友ができたと思ったら桜ちゃんがダークサイドに
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