第37話。変人と桜。
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るとのこと。
本来はあらゆる干渉を防ぐらしく、呪いをも無効化し、老化を抑える働きもあるみたいだが
親父は魔術回路自体もやられているので、うまく機能していないため、30代なのに見た目50代後半の初老になってしまった。
「病院暮らしはどうや?退屈しとらんか?」
「平気だよ。戦場と比べ物にならないぐらいマシさ」
「たしかし。けんど(けれども)、比べる対象がおかしいがな」
「ご飯も美味しいしね。士郎が作るご飯が恋しいけどさ」
「まぁ、戦時携帯食に比べればのぉ」
俺の親父は『一般人』ではなく、『魔法使い』テロリストであることを思い出す。
質問した俺がバカだったてことだ。
「ところで晋吾。最近深夜に出歩いてるって聞いたけど・・」
「ああ、もう大丈夫やで。そのことはみんなにも謝っておいたわ」
「まぁ、晋吾のことだし大丈夫だと思うけどね。遠坂家のお嬢さんとは仲良くしてるかい?」
「余計なお世話や。と言いたいが、仲良くはしとるよ。マブやからな」
たわいない親子の会話をして一日がすぎる。
俺らが帰る時、親父はシワが寄った目元を下げて、笑顔で見送っていた。
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミンミーンミーンミンミンミーンミーンミンミンミンミーン
「イラッとした。セミを全滅させてくる。」
「待つんだ晋吾!気持ちはわかるが落ち着くんだ!!」
「離すんや上野!奴らはメスのことしか考えていない!だから殲滅すると宣言した!」
「人がセミを裁くなど・・ッ!」
「私、シンゴ・エミヤが粛清するというのだ!」
「エゴだよそれは!」
「衛宮くん、埼玉くん。授業中ですよ?」
「「先生スイマセン」」
うざかった梅雨の時期が過ぎたと思ったらこれだよ。
今年はセミの大量発生とかで、セミが五月蝿いったら五月蝿い。
暑さは我慢できる。この肉体は寒暖のストレス耐性も高いらしい。が、音は無理。下手に耳がいいのも難点です。
公立中学なのでクーラーがないので、俺は平気だが、みんなは窓開けていないと辛い。するとセミが五月蝿い。
なんという悪循環。やってられんな。なんとか6限まで我慢して放課後。
「つーことで凛ちゃん。なんとか防音してください」
「なんで私が・・・・」
「いや、魔術でちょちょいのちょいやないの?」
「な!?あなた外で何言ってるの!?」
驚いた表情で桜ちゃんをみて俺を見る凛ちゃん。
「ほ?桜ちゃんも関係者やろ?せやから別にええかなーっておもっとたんやけど」
「え?・・・・知ってるの?」
「おう。間桐さんちの子やろ?蟲のじーさんの」
「・・・・先輩はそこまで知
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