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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第37話。変人と桜。
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はだな・・」

実は一成、同好会に出ているのではなく、生徒会の役員として来たのである。

「頼みがあるのだ」
「相変わらず直球やの。まぁそこも一成の魅力かね?ええやろ聞きましょ?」
「生徒会からの依頼として消耗品・備品の修理を頼みたいのだ。」
「修理?なんでや?」
「うむ。端的に言うとだな、修理費が勿体無い」

これ以上もない納得いく返答が返ってきた

「数日前、陸上部のストップウォッチを直しただろ?」
「お?ああ、やったで。3つぐらいやったかの?シロちゃんに頼まれてな」
「それに目を付けたというわけだ」
「誰が?」
「俺が、だ」
「ふ〜ん。どうしても直らんものは直らんよ?」
「それは大丈夫だ。少しでも経済しようとしているだけだからな」

うーん。うちの生徒会は飾りじゃなかったのか。それとも流石一成と言うべきなのか?

「まぁ分かったわ。別にええよ?」
「交渉成立って訳だな?」
「交渉ってほどでもないやろ。まぁ、必要になったら言ってくれや」
「ああ、分かった。それでは、俺はやることがあるから行くぞ」
「おお、たまにはこっちにも顔出しぃ」
「フッ、了解だ」

イケメンスマイルを浮かべながら教室を後にする一成。

久しぶりに見た気がするわ。相変わらず叩きたくなる顔だぜ。









今週の日曜日。舞弥姉ちゃんと一緒に病院に行き、親父の世話をしにいく。

「そうかな?僕はとてもいいと思うよ?」
「やだぁ〜切嗣さ〜ん」

目の前には楽しそうに看護婦さんと談笑する親父。傍から見てナンパにしか見えない。

病院生活楽しんでるな親父。

「・・・・・」

無言の舞弥姉ちゃん。しかし、ゴゴゴゴゴゴッというエフェクトが俺には見える。

スタスタと親父に近づく舞弥姉ちゃん。

「おおっ舞弥か!よく来たねっ・・いててててて。何をするんだ舞弥。」
「・・大人しくしない切嗣が悪いんです。」
「相変わらずやの親父」
「晋吾じゃないか!会いたかったよ」
「俺もじゃ。せやから来たんよ」

親父の手をとり、引きずって行く舞弥姉ちゃん。そんな事してるから後妻さんとかいわれんだよ。

病室まで親父を連れていき強引に寝かせる。

親父はここ数ヶ月で一瞬で老けた。顔にシワができ、真っ黒な髪に所々白髪が見える。

まぁ、元の容姿がいいからか、老けたよりも渋くなったといった所だが。

親父や姉ちゃん曰く、親父には、『全て遠き理想郷』アヴァロンと呼ばれるものが入っており、

それは癒やしの力を宿しているため、アリンコの呪いをある程度抑え、それが急速の老化という現象を起こしてい
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