準備期間〜
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として・・・基点であるこの外史の亮と咲さんを自らの娘に殺させる事で鬱憤を晴らそうとしたのです」
「・・・他の世界を破壊してたのは、椿の能力と愛依の闇を強化するため」
「そして・・・あの戦いに繋がります」
俺は・・・壁に拳を叩き付けた。
「なんだよ・・・それ・・・なんなんだよ、それはっ!!」
「アイツ・・・!!心の底から腐ってやがる・・・!!」
咲も闇が滲み出すくらい、怒りが露になっていた。だが・・・その怒りはすぐに消える。何故なら・・・
「嘘・・・周泰が・・・お母様・・・あ・・・わた、し、わたし・・・!お母様に、お母様をさ、刺し、刺して・・・あ・・・あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
椿が髪を振り乱しながら絶叫する。
「アタシ、母さんを、母さんを闇に・・・そんな・・・そんなぁ・・・う・・・うあ・・・うわぁぁぁぁ・・・!」
愛依は椿とは逆に泣き崩れてしまう。だが・・・明命と恋が、それぞれを優しく抱き締めた。
「お母、様ぁ・・・ごめんなさい!ごめんなさいぃ・・・うわぁぁぁぁ!!」
「・・・いいんです。いいんですよ、椿。それに、本当に謝らなくちゃいけないのは私です。あなたを守れなかったから・・・背負う必要のない重荷を背負わせてしまったのですから」
「お母様ぁ・・・!!お母様ぁっ!!」
取り乱す椿をただひたすら明命は抱き締める。
「母さん・・・闇を・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!」
「・・・大丈夫、気にしてない」
「・・・もっと、もっと何か言ってよ・・・母さん、なに考えてるかわかんないよ・・・怒ってよ、アタシを怒ってよぉ!」
「・・・怒る必要なんてない。・・・ごめんね、愛依。恋が弱いから、愛依が苦しい思いをした。だから、今度はちゃんと守る」
「母さん・・・やっぱり、母さんは変わらないよ・・・」
どうやら明命の言葉で二人にも記憶が戻ってるみたいだ。・・・落ち着くのを待ってから会話を始める。
「・・・椿」
「あ・・・り・・・お父・・・様・・・」
「・・・明命が言ったのは間違いないんだな?」
「・・・うん。私は、周幼平と大澤亮の子供・・・そして愛依は咲さんとれ・・・呂布さんの子供」
「なんで・・・こんな大事なことを・・・」
「・・・仕方ねぇさ。あの屑に記憶を抑えられてたんだ」
俺は椿の頭を撫でる。
「九年間も・・・よく頑張ったな、椿。・・・ダメな父親でごめんな」
「お父様・・・わたし、わたし・・・」
俺は椿に微笑みかけ・・・その時、咲が口を開いた。
「・・・愛依が俺の娘ってのは分かった。実感湧かないけど、事実だしな。・・・問題はこの後だ」
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