準備期間〜
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「明命で構いません。いえ・・・あなたにはもっと別の呼ばれ方があるかもしれませんが・・・」
椿は明命と目を合わせていない。・・・当たり前だ、“殺した”相手が目の前にいるんだ。その手足は尋常じゃないほど震えていた。
「なぁ明命よ。いい加減話してくれないか?恋に聞いても秘密の一点張りで・・・」
「はい。・・・ですが、この事実はとても衝撃的です。私や恋さんも判明した時は動揺を禁じ得ませんでした。・・・椿、愛依にとってはとても辛い真実でしょう。・・・覚悟はいいですか?」
「・・・俺達はとっくに出来てる」
「アタシも・・・聞きたい」
「・・・わたし、も」
明命が大きく息を吐き・・・
「・・・紫さんの協力を得て、二人の元の世界が判明しました」
「「・・・!!」」
「シンが言っていたので最初は私も信じられませんでしたが・・・」
「それで、何処の世界なんだ?俺は特に覚えは・・・」
「・・・恋姫ですよ、亮」
「・・・え?」
「・・・どういうことだ?」
「・・・そのままの意味」
恋の言葉に首を傾げる。
「・・・じゃあ武将なのか?でも、恋姫に二人はいなかったような・・・」
「・・・亮、二人は確かに本来はいないかもしれません。これを見てください」
明命が部屋から持ってきた魂切と椿の刀を持つ。
「一見長さも鞘も違うように見えますが・・・」
「あ・・・柄が同じ・・・」
持ち手が両方とも同じデザインだ。
「そして椿の能力は・・・他者の記憶を持ち、それを具現化したり、それを使って“真似”をする力」
「・・・!!」
「・・・そして愛依は、恋と髪の色が同じ。・・・闇も使える」
「あ・・・あ、あぁぁぁ・・・!!」
咲が驚愕する。・・・そして明命はその真実を口にする。
「椿は・・・私と亮のーーーーーー娘なのです」
「「・・・・・・!!」」
「愛依は・・・恋と咲の・・・子供」
・・・え・・・なんだって?子供・・・娘だって!?
「ま・・・待ってくれ明命・・・でも、こんな・・・」
「疑問はごもっともです。あくまでこの二人がいたのは“平和を得られた世界”の恋姫です。恐らく、ある日生まれたシンはその力の限りを使って世界を壊して回っていたんでしょう」
「・・・だけど、ある時、恋姫の世界に目をつけた」
「何時ものように世界を怖そうとしましたが・・・亮や咲さんの抵抗により、傷を負いました。確かにその外史は壊されましたが・・・傷を負わされた事が気に障ったのでしょう」
「・・・アイツは・・・生きてた愛依や椿を利用しようと考えた」
「記憶を消し、自らの人形
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