準備期間〜
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預けるのに充分に値する」
「・・・だそうだ。よかったな、和人」
思春に言われ、キリトは頭に?を浮かべたまま頷いた。
「あ、桐ヶ谷直葉です!孫権さん、初めまして!」
直葉が小さく「これがあの三國志の・・・」と呟いていた。歴史好きな直葉の事だからこの世界は驚きだろう。・・・ただ、後で聞いたけど直葉はセイバー達にも会ってたみたいだ。
「・・・あのさ、蓮華。俺達は蜀に行きたいんだが・・・」
咲が言った時、スキマが開いて紫が出てくる。
「ふふ・・・遂にここまで来たわね」
「紫・・・楽しそうだな」
「ええ。人様の世界を踏み込んだ借りを存分に返せるのだから、楽しくもなるわ」
おお、恐い・・・
「なあ紫。この世界に転移させてるのは・・・」
「無論、この世界でケリを付ける為よ。・・・これはあなたの世界の住人の意思でもある」
・・・反対しようとしたら釘を刺されたみたいだ。
「相手が数で来るならこちらも数で挑む。・・・亮、咲。・・・二日よ。今全力でアイツを抑えている。だから二日期間を上げるから、その間に状態を完璧にしなさい」
「・・・わかった」
「また、そちらには今回の旅の仲間を援軍として送るけど・・・一部はこっちで借りるわね」
「ああ、構わない」
「・・・なら、私は戻るわ。・・・負けたら許さないわよ」
そう言って紫は姿を消した。それを見計らって蓮華が口を開く。
「咲、桃香たちならこちらに向かっている。霞を含む董卓軍も同行しているそうだ」
「・・・そうなのか」
気がつけばどんどん騒がしくなっていた。
「おーっす、お邪魔するぜー」
「お、お邪魔します・・・」
そんな中、不意に中に入ってきたのは・・・
「あ・・・リョウコウ!?」
「よっ、相変わらずだな、少年」
「少年言うなっての」
リョウコウだ。何時もの着物姿に・・・あれ?
「おいリョウ、後ろの人は?」
見るとリョウコウの背後にはフードを被った女性がいた。
「ん?あぁ、連れだよ連れ」
「ひ、久しぶり、亮・・・あ、じゃなくて初めまして、だよね・・・あれ?」
「初めましてでいいんだよ。お前、こっちの亮や咲とは初めてだろうが」
「?・・・」
「・・・そうだよね。亮、咲、私は・・・・・・ど、どうしよう、りょう・・・」
「はぁ・・・コイツは美幸だ。そう呼んでくれや」
「あ、あぁ・・・」
俺が首を捻っていると・・・
「・・・サチ?」
蓮華が玉座から立ち上がり、美幸に近づく。
「あ・・・」
「・・・やっぱりサチね。どうしてそんな物を被っている
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