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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第三十一話』〜決着〜
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か!』


 そういって彼は、鎌を振るう。


『これはフェイトの分!』


――ザシュッ


 最初の一振りは、左肩に入り、


『これはプレシアの分!』


――グサッ


 腹に入り、横腹を切り裂く。


『これはお前に喰われ、苦しみ続けた魂達の分!』


――ズバッ


 首と胴体を斬り離す。

 だが、それでも、【邪】の者はうごめいていていた。


『まだ生きるか、以外とタフだな。でもまぁ、プレシアから許可はもらっているから久々に行くか』


 そう言うと拓斗は空高く飛び、詠唱を始める。


「我が描きし物語」


 彼の身体から考えられないほどの魔力が出てくる。


「土は盛り 命を包む箱となる」


 大地が大きく割れ、茶色の魔力球が現れる。


「水は満ち 命を育む流れとす」


 割れた大地より噴き出した大量の水が集まり、青い魔力球ができる。
 

「風は吹き 命を運び箱へ導く」


 風は一ヶ所に暴風のごとく集まり、緑の魔力球が。


「雷は轟き 命に試練を与える」


 空が雷雲に覆われそこから降ってくる黄色の魔力球。


「火は支え 命に可能性を成す」


 大地から噴き出す紅蓮の中から現れる赤い魔力球。


「光は導き 命に進む道を示す」


 光の粒子が集まり造り出される白い魔力球。


「闇は与え 命に安息の眠りを」


 周囲の影という影が集い造り出される黒い魔力球。


「全ては集いて命の 魂の物語を」


 赤、青、緑、黄、茶、白、黒の光の球が彼の前に渦を巻くように集い、虹の球になる。


「詩編を織りなす」


 そして、相手の物語を


「『ノヴァ・ストーリア・ファンタズム』ウゥゥゥゥゥゥーーーーー!!!!」


 放たれた虹色の巨大な砲撃が【邪霊】と、時の庭園を消し去った。


「あのバカ! あんなことをすれば余波がこちらに来る!」


 クロノがそう言うと、リンディが全員にショックに備えると同時に防御展開を命ずるが、それが一向にこない。すると、


『その辺の準備はとうの昔にしてある』


 そう言ってその辺の準備にぬかりの無い拓斗だった。


「か、艦長大変です!」

「どうしたのエイミィ?」

「時の庭園並びに虚数空間消滅!! さらに、次元震停止しています!」

「な!? ……もうなにも驚かないと決めていたけど、これはいくらなんでも………」


 そう言って驚いていたリンディに、プレシアが、


「彼の辞書には不可能という文字が無いのかしら」

「「
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