暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第三十一話』〜決着〜
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「計測器が壊れちゃいました」

「「「「「「「……………」」」」」」」」


 モニターを見ると、二つの黒の光がいまだにぶつかっていた。










 拓斗side

『憐れみもあるし、同情もする。でも、自分たちの都合に無関係な人間を巻き込むのは違うだろ。それで不幸に突き落としたお前らは周りからみれば悪魔だ』

【ソレデモイキタカッタ! イキタカッタノダ! ナニモリカイデキズニシンダワレラノキモチガオマエニワカルカ!!】

『ふざけるな! 命は誰にだって一つしかない! その人生を悔いなく生きるために皆、後悔しないために必死に生きているんだ! こんな台詞言えた義理じゃないがな、お前等が行った行為は自分勝手すぎる。考えてくれ! お前らにもチャンスはあったはずだろ!』

【ダマレ!】


 【邪】の者の叫びと共に、体から何かが吹き出す。


【オマエモシリョウのカテトナレェェェェェ!!】


 真っ直ぐに俺に襲い掛かってくる何か。


「ソウル!」

[『シールド』!!]


――ギィィィィィィィン!!!


 障壁越しにそれを見るそれは人の顔の形をしていた。一人だけじゃない、たくさんの人の顔。性別も年齢も違う。一つだけ共通しているのは、全員が苦悶の表情を浮かべているところだった。


「お前…この人達は何だ? まさかと思うが……」


 頭の中に一つの仮説が浮かぶ。


【ソウゾウノトオリダロウ。ワタシトオナジヨウニクルシミトトモニシンデイッタモノタチダ】


 俺の仮説は見事に的中した。


「お前は何を考えているんだ! 死して尚コイツ等に苦しみを与えているんだぞ!?」


 【邪】の者が俺の言葉を無視するように再び死霊を呼び起こす。その時、俺の耳に届く声があった


【…お母さん……】

「ッ!?」


 その声を聞いた瞬間、俺の中の何かが切れた。










 アースラside

 アースラに戻ったなのは達は、モニターで拓斗の戦いを見守っていた。いや、なのは達だけではない、アースラに搭乗している全ての人間が拓斗を見ていた。

「拓斗君!!」

「どうして動かないんだ!?」

「まさか…さっきの攻撃で!?」

「で、でも…しっかり防いでいた気がするけど……」

「じゃあどうして動かないんだい!?」

「ぼ、僕に言われてもわからないよ!!」

「肉体ではなく、精神への攻撃だと言うの?」

「エイミィ!! 拓斗のバイタルデータは!?」

「正常です!」

「どうしたっていうの拓斗君? あなたがやられてしまったらあの男に対抗できる人間は
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