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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第303話】
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 そう言って腕を絡ませる美冬――メイド服の上からでも、発育のいい乳房が俺の腕にその柔らかさを伝えてくる。

 ……妹なのに、妹なのにこうした積極的なスキンシップは思春期の俺には理性を崩壊させるに等しい事なのだが。

 ……臨海学校の時も俺の頭の上に胸は乗せるし、時折美冬の真意がわからなくなる。


「……? お兄ちゃん? 私の顔に何かついてる?」

「ん? ……いや、何もついてないぞ」

「そ、そっか。 ……あんまりじろじろ見ちゃダメだよ? ……ふ、二人の時はいいけど……ね?」


 そう言って更に身を寄せる様にくっつく美冬。

 ……深く考えると底無し沼に嵌まる気がするから考えないようにしようか。

 ――美冬とのツーショットを終え、今度は……。


「ヒルトと二人で写真って小学校以来じゃない?」

「そうだっけ?」

「そうよ? ……中学の頃は、ヒルト恥ずかしがってたじゃない?」


 首を傾けながら覗き込む未来――てか、その頃には未来の事が好きだったんだから仕方ないだろ。

 ……今は、一旦気持ちの整理をつけたからちょっと気持ちに戸惑いも少しあるのだが……。

 ――とはいえ、未来に負けないぐらいの女の子に言い寄られてるからな。

 ……しかも、キス経験済みで、ラウラに至っては三回も……。

 そんな事を思い出してると、不意に未来の唇に目が移り、全身の血液が沸騰する様な――。


「……ヒルト? 顔が赤いよ? ……熱?」

「う? ね、熱じゃないって! ……は、早く写真撮ろうぜ? セシリア達はもう接客に戻ってるしな」


 そう促すと、未来は小さく頷き、俺の手を繋いで身を寄せてくる。

 ……これはこれで、何だか緊張してしまうな、これが。

 ――未来とのツーショット撮影を終え、最後は……。


「…………」

「鷹月さん?」

「ひゃっ!? ……ご、ごめんなさいヒルト君。 ……その、ツーショットって初めてで……」


 一定距離を保ったまま、人差し指同士でつつく鷹月さん。

 顔が赤く、少し緊張してるように思えた――。


「……まあ気楽に写真撮って貰おう?」

「う、うん……」


 そう言って軽く俺を見てから一歩隣に近づき、少し距離が近付くとカメラに目線を送る鷹月さん。

 そんな様子に、俺も正面のカメラを見据えると黛さんが察したのか、直ぐ様シャッターを切る音が聞こえた。

 ……何とか俺とのツーショット分を撮り終えると今度は――。


「じゃあ次はお待ちかねの織斑執事ね♪ じゃあ、たっちゃんー」


 そう言って接客をしていた――もとい、学園の子とお茶をしていた楯無さんを呼ぶ黛さん。


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