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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第303話】
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ずにいるラウラ。


「……何か俺にしてほしい事でもあるのか?」

「む? ……さ、流石は私の嫁だ。 言葉にせずとも伝わるとは……確か、以心伝心と言ったか……」


 ……いや、誰が見ても態度で分かると思うのだが……。


「そ、そのだな。 ……と、特別に抱っこ……してもいいぞ……?」

「……ふぅん? 抱っこ【しても】いいという事は、しなくても良いんだよな?」

「ぅ……」


 意地悪く言うと、視線を泳がせるラウラ。


「……だ、抱っこ……して?」


 頬を染め、恥じらいながら言うそのラウラの姿に見ていた女子一同から可愛い等の声が聞こえてきた。


「ん。 素直に言えば良いんだよ。 よっと……」

「ひゃんッ……!」


 小さく悲鳴を上げたラウラ。

 そんなラウラを見てると、軽く咳払いをして――。


「……こ、こほん。 お、落ちないように確り抱えて……?」


 そう言って首筋に腕を回し、顔はカメラへと向けるラウラ。

 何気に、今の女の子っぽい喋り方は普段とのギャップ差によって、少しドキドキしてしまった――だが。


「「「じぃー……」」」

 ――突き刺さる視線が痛いから早く写真撮ってほしいぜ……。

 そんなこんなで、二人目のラウラが終わると今度は三人目――。


「さ、さっきは聞きそびれたけど……。 ど、どうかな? 僕のメイド姿?」


 そう言ってスカートの裾を摘まみ、軽く一回回るシャル――もちろん、黛さんはそれを逃さず、シャッターが何度も切られていた。


「どうかなって聞かれると……どうかな?」

「むぅ……。 ヒルトの意地悪……」

「ははっ、大丈夫だ。 似合ってるし可愛いぞ?」


 そう言うと少し頬を赤く染めるシャルは、嬉しそうに――。


「えへっ♪ よかったぁ♪ ……じゃ、じゃあ撮ってもらおっか?」


 そう言って俺に背中を見せると身を預けるように俺に凭れかかるシャル。

 慌てて抱き止めると、シャルは俺の手に触れ、まるで俺が後ろからシャルを抱き締めてる構図の様になってしまった。


「えへへ……♪」


 そのまま手を重ねて、カメラに目線を送るシャル。

 ……何だか、どんどんエスカレートしてる気がするのは気のせいだろうか?

 三人目のシャルとの撮影を終え、四人目……今度は――。


「うーん……。 お兄ちゃんとどう撮ってもらおうかな〜?」


 軽く悩みながら俺を見上げる美冬。


「……美冬の撮りたい格好でいいんだぞ?」

「……だから悩んでるのよ、お兄ちゃん? ……そうだ、セシリアと同じになっちゃうけど――えいっ♪」



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