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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第303話】
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…何か怒ってないか、あいつ……」
そんな呟きが聞こえる……が、直ぐにまた別のテーブルに呼ばれて一夏は向かった。
「……鈴音。 俺も後でそっちに食べにいくよ」
「あ……。 わ、わかった……。 ……待ってる♪」
何だかいつもと違う鈴音だが……声色からすると怒ってはいないようだ。
会計を済ませると、鈴音はそのまま自分の教室へと戻っていった……。
……と、黛さんが渋い顔をしながら――。
「……やっぱり、有坂くんとたっちゃんじゃあ……たっちゃんのオーラがありすぎてダメねー」
「……そうかしら? ヒルト君もオーラというか覇気が出てるじゃない♪ 覇王色?」
……どんなオーラだよ。
……だが、やはり突っ込めば色々されそうなので黙る。
「……せっかくだから、他の子のツーショットも撮ろうかしら?」
「あ、それいいわね。 その間は私がお店のお手伝いするわ。 ヒルト君、どうかしら?」
「まあ俺は構わないですよ? ……先に俺か一夏の写真終わらせれば良いですしね」
「うんうん。 ならまずは有坂くんからいきましょう。 では、有坂くんとツーショット撮りたいクラスメイトのメイドさんは全員集合ー」
そんな掛け声に、続々と集まるメイドさん――もとい、俺のよく知るクラスメイト達が集結すると、写真撮影会が始まった。
まず、一人目が――。
「ヒルトさん、カメラに向かってスマイルを」
そう言いながら左腕を取り、絡ませるセシリア。
「……こうか?」
ニッと白い歯を出して笑ってみるも――。
「うーん……。 もう少し、表情をキリッとさせてかっこよく笑ってくださいな」
「……どんな笑い方だよ、それ。 ……こうか?」
そう言って可能な限り凛々しい表情のまま、爽やかに笑ってみる――若干、美冬が笑いを堪えてるのが気になるが……。
「ええ、そのスマイルとても素敵ですわ♪ ……うふふ、また惚れ直しました♪」
「そ、そうか……」
この表情、疲れるから早く写真撮ってくれないかなと切に願った……。
セシリアとの撮影が終わり、次は二人目……。
ジーっと俺を見上げるラウラ。
何を考えてるのかは分からないが、何かをお願いしたいのか、スカートの裾を掴んで軽く身を捩っている――と、何かを決意したのか、真っ直ぐと俺を見据えながら――。
「そ、そのだな、ヒルト。 わ、私とお前ではかなりの身長差があるな」
「そうだな。 俺は178あるし、ラウラとは大方30センチ程違うしな」
「う、うむ……。 …………」
決意したかのように見えたのだが、今一歩踏み出せ
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