暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第303話】
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…何か怒ってないか、あいつ……」


 そんな呟きが聞こえる……が、直ぐにまた別のテーブルに呼ばれて一夏は向かった。


「……鈴音。 俺も後でそっちに食べにいくよ」

「あ……。 わ、わかった……。 ……待ってる♪」


 何だかいつもと違う鈴音だが……声色からすると怒ってはいないようだ。

 会計を済ませると、鈴音はそのまま自分の教室へと戻っていった……。

 ……と、黛さんが渋い顔をしながら――。


「……やっぱり、有坂くんとたっちゃんじゃあ……たっちゃんのオーラがありすぎてダメねー」

「……そうかしら? ヒルト君もオーラというか覇気が出てるじゃない♪ 覇王色?」


 ……どんなオーラだよ。

 ……だが、やはり突っ込めば色々されそうなので黙る。


「……せっかくだから、他の子のツーショットも撮ろうかしら?」

「あ、それいいわね。 その間は私がお店のお手伝いするわ。 ヒルト君、どうかしら?」

「まあ俺は構わないですよ? ……先に俺か一夏の写真終わらせれば良いですしね」

「うんうん。 ならまずは有坂くんからいきましょう。 では、有坂くんとツーショット撮りたいクラスメイトのメイドさんは全員集合ー」


 そんな掛け声に、続々と集まるメイドさん――もとい、俺のよく知るクラスメイト達が集結すると、写真撮影会が始まった。

 まず、一人目が――。


「ヒルトさん、カメラに向かってスマイルを」


 そう言いながら左腕を取り、絡ませるセシリア。


「……こうか?」


 ニッと白い歯を出して笑ってみるも――。


「うーん……。 もう少し、表情をキリッとさせてかっこよく笑ってくださいな」

「……どんな笑い方だよ、それ。 ……こうか?」


 そう言って可能な限り凛々しい表情のまま、爽やかに笑ってみる――若干、美冬が笑いを堪えてるのが気になるが……。


「ええ、そのスマイルとても素敵ですわ♪ ……うふふ、また惚れ直しました♪」

「そ、そうか……」


 この表情、疲れるから早く写真撮ってくれないかなと切に願った……。

 セシリアとの撮影が終わり、次は二人目……。

 ジーっと俺を見上げるラウラ。

 何を考えてるのかは分からないが、何かをお願いしたいのか、スカートの裾を掴んで軽く身を捩っている――と、何かを決意したのか、真っ直ぐと俺を見据えながら――。


「そ、そのだな、ヒルト。 わ、私とお前ではかなりの身長差があるな」

「そうだな。 俺は178あるし、ラウラとは大方30センチ程違うしな」

「う、うむ……。 …………」


 決意したかのように見えたのだが、今一歩踏み出せ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ