スーパーロボット大戦OG外伝
0547話
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くまでもただの一般人でしかないのだから。だが、今回は俺が先にこの部屋へと到着した為に前もって警戒を促す事が出来た。それがこの状況に繋がったのだろう。
「いいか、俺はラージを助けてあの研究員を捕らえてくる。お前はここで大人しく隠れていろよ」
「は、はい。気を付けて下さいね」
「ああ。……俺が誰かを忘れたのか? 俺はシャドウミラーを率いるアクセルだぞ? あの程度の雑魚がどうしようとも敵じゃないさ」
そう言い残し、ラージを脅す目的なのだろう。ゆっくりと扉を閉め、おまけにいざという時に逃がさないように鍵まで掛けるアルコ。
馬鹿め。これでお前が逃げられるチャンスも失ったな。……いや、仮にも修羅なんだし扉くらいは普通に素手で破壊する可能性もあるか?
「ほら、早く諦めろ。お前等如きを必要としている方がいるのだ。俺に逆らっても何も出来ないのは理解しているだろう」
「……僕達を必要? それは一体誰でしょうか?」
「お前が知る必要は無い。弱者は強者に従っていればいいのだ」
そう言いつつラージへと飛ばした手を瞬動で移動した俺が横から手首を掴んで止める。確かアルコの本体はガリガリに痩せていた筈だが、今の変身している姿は太めの研究員だ。掴む場所に苦労はしなかった。
「ぬっ、だ、誰だ貴様は!?」
「誰だと思う? まぁ、どのみちお前はまんまとここに姿を現して、俺に見つかった時点で終わりだよ」
何とか手首を握りしめられた状態から抜け出そうとするものの、金属すらも毟り取る俺の握力からそう簡単に抜けられる筈はない。
「ラージ、下がっていろ。こいつの相手は俺がするからな」
「はい、ではお願いします」
この切り替えがラージのラージらしいところと言えるだろう。自分の専門分野外であると悟ると、いともあっさりこちらへと任せてミズホの避難している本棚の影へと移動する。
「さて。お前にミザルの情報を聞いてもいいんだが……」
「き、貴様。本当に何者だ! 何故貴様如きがミザル様の名前を知っている!?」
……駄目だな、これは。修羅神に選ばれなかった下級修羅として見下され続けてきたアルコだ。その分だけ自分を重用し、評価しているミザルについては揺らぎ無い忠誠心を抱いている。そうなるとまず情報を引き出す事は出来無いか。だが、だからと言ってこのままこいつを見過ごせばアルティスの暗殺に動く可能性もある。そうなるとこちらとしては非常に困る。ならここでその命を絶っておくべきだが……
チラリと背後へと視線を向ける。そこには震えながらもこちらを見ているミズホと、俺がどう行動をするのかを観察しているラージの姿があった。
ラージはともかく、ミズホの前で人殺しは拙いか。トラウマか何かになって、最終調整中だろうライトニングフレームやエターナルフ
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