暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/stay night -the last fencer-
第二部
魔術師たちの安寧
キャスター対策会議
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「なるほど。校舎の修復が完了するまでは立ち入り禁止か」
ようやく喋れる程度に復活したので、紅茶を飲みながら凛との対話を開始した。
思ったことを口にする性質なので、さっきのフェンサーの暴挙にビビッてソファの端に寄ったのだが、寄った分詰められて逆に逃げ場をなくした。
目の前の敵である二人よりも、隣にいる相棒を一番警戒しなくてはならないとはどういうことだ。
あまりの密着度合いに凛も訝しげな表情を浮かべているが、当のフェンサーはもたれかかるくらいにくっついている。
とりあえず気にしないことにして会話を続ける。
「損壊した校舎に魔術でボロボロの廊下や教室、荒れたグラウンドに竜牙兵の残骸。一日、二日でどうにかできる作業じゃないから、最低でも1週間は封鎖状態ね」
「助かるわー。これで大々的に理由も無く学校へ行かずに済む」
「生徒たちの容体もほとんど軽いものだったから、3日もあれば普段通りに動けるんじゃないかしら」
「そうか……それは朗報だ。ライダーの結界は強力なものだったからな」
昨日、聖杯戦争からライダーが脱落した。
一人の脱落を機に、これから戦況はどんどん激しくなっていくはずだ。
ただそれが残り6組のバトルロワイヤルなら時間も掛からず次の脱落者が出るだろうが、事はそう簡単にいくような状況ではない。
問題はキャスターとアサシンのペア。
単騎でのぶつかり合いではまず勝機のないバーサーカーの存在。
どちらに対しても、攻略するなら協力者が必要になる。
残りのサーヴァントは俺のフェンサーと凛のアーチャー、士郎のセイバー、マスターの正体が未だ不明のランサーの4人。
ここでまず、ランサーは候補から除外される。
ランサーは俺と凛、士郎の3人と交戦経験がある。
ある程度手の内を知られている上に、それが正体不明のマスターの指示であるなら容易に信用が置けないのは当然だ。
協力するならマスターを探すところから、探し出せても協力するに難がある相手である以上、無理に手を組む必要はない。
ならば候補となるのは必然的に、学園の結界問題を解決する時に手を組んでいた3人になる。
「じゃあ、そっちの今後の方針は?」
「まずはキャスターよ。ランサーは表に出て来る様子はないし、イリヤスフィールも数が減るまでは高みの見物してるんじゃない?」
「序戦以降音沙汰無しなランサーも怖いが、まずは目先の問題であるキャスター、ってのは同意見だ。
けどイリヤスフィールの事は本当に放っておいていいのか? 万が一先に仕掛けられたり割り込みなんかあったらどうにもならないぞ」
問題山積みなのはキャスターだが、かといってバーサーカーも軽視していいわけでもない。
以前昼間に出会ったイリヤスフィ
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