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検索失敗の異世界録
あら、魔王襲来のお知らせ? 前編
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それは中断されました〜。



▽▲▽▲



「ずいぶんと派手にやってくれたようじゃの、おんしら」
「ああ。ご要望通り祭りを盛り上げてやったぜ」
「皆さん、楽しそうに見てましたよ〜」
「胸を張って言わないでくださいこのお馬鹿様方!!!」

 スパァーン!、という音を立てながら、ウサちゃんにハリセンで叩かれましたぁ。
 いい音ですね〜。

「何言ってんだ黒ウサギ。葵には張る胸なんてねえだろ」
「あはは〜。一度泣いてみますか〜?」
「お願いですから大人しくしてください!!」

 またハリセンで叩かれましたので、このあたりで終わりにしましょうか〜。

「ふん!ノーネームの分際で我々のゲームに騒ぎを持ち込むとはな!相応の厳罰は」
「あ、私はノーネームじゃないですよ〜」

 一瞬、この場の一切の音が消えました〜。
 この静寂って面白いですよね〜。

「・・・相応の厳罰は覚悟しているか!?」

 あ、無視して続けられました〜。

「これマンドラ。それを決めるのはおんしらの党首、サンドラであろ?」

 シロちゃんがそう窘めながら指す方を見ると・・・そこには、ジラル君と同い年くらいの子供が座っていました。
サンドラ・・・サンドラ=ドルトレイク・・・サンちゃん、で良いですかね〜。
 お兄さんの方は・・・シスコンさん、で行きましょ〜。

「あ、私はもう行きますね〜?ノーネームの問題ですし〜」
「ああ、じゃあまた後で」
「は〜い」

 見つかる前に、さっさと消えましょうか〜。
 便利ですよね〜。大罪の悪魔達から奪った道具、たくさんありましたから〜。

「ん?オイ!あの女はどこへ行った!!」
「さあ?ま、葵はノーネームじゃねえし、こっからの話には関係ないだろ?」

 あ、いなくなったことに気付かれましたか〜。
 盗聴器も落としてきましたし・・・こっからの話というのは気になりますけど、早々に消えましょ〜う。



●○●○



「で、アンタは勝手に抜け出してきた、と?」
「はい。なんだか面倒そうでしたので〜」
「アンタも原因の一端でしょうが・・・!」

 プリムちゃんって、意外と真面目ですよね〜。サタンの娘さんなのに〜。

「はぁ・・・で?盗聴した話を要約してもらえる?」
「そうですね〜・・・」

 重要そうなのは・・・

「サンちゃん、プリムちゃんとも仲良くしてくれそうですよ〜」
「ンなわけあるか!ってか、そんなことじゃねえよ!!」

 あれ〜?じゃあ、他に話すことなんて・・・

「ノーネームが、白夜叉から何を頼まれたのかよ!!」
「あぁ、それですか〜。なぁんだ。つまないですね〜」

 そっちの内容ですと・・・

「魔王が、
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