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検索失敗の異世界録
あら、魔王襲来のお知らせ? 前編
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だし、驚くことじゃないわ。それと、口のまわり拭いたら?レティシアも」

 そう言いながら私が拭くもの・・・葵に渡された、ティッシュとか言うものを渡すと、二人はすぐに拭いた。

「ありがとう、リリム。・・・あら?」

 飛鳥は何かを見つけたみたいに視線を固定している。

「ねえ、二人とも・・・アレは、何?」

 そう言いながら指す先には・・・とんがり帽子を被ったちっちゃいのがいた。

「アタシは知らない。レティシアは?」
「あれか?恐らくは精霊だろう。あのサイズが一人でいるのは珍しいが・・・はぐれかな?」
「はぐれ?」

 飛鳥が興味でも湧いたのか聞いてるけど・・・正直、アタシとしてはどうでもいい。
 当分の間は、コミュニティのメンバーを増やすつもりもないし。

「残りはあげるわ、ちょっと追いかけてくる!」
「え?ちょ!」

 何がなんだか分からないまま、飛鳥のクレープを押し付けられる。
 そのまま走っていったけど・・・問題児の思考は分からない・・・

「スマンが、私は飛鳥を追う。これも食べていいぞ」
「え、レティシアも!?」

 レティシアのクレープも押し付けられ、そのまま追っていく。
 そして、残されたのは私と三つの、ほぼ全部残っているクレープ。

「これ、アタシ一人で食べるの・・・?」

 体重とかは気にしなくていいけど(その辺りは、わりと自由が利く)、ちょっと食べきれるかな・・・



△▼△▼



 ゲームは始まりましたが・・・まずは、小手調べですかね〜。
 と、いうわけで。

「えい、地獄の炎〜」

 と、いざやんに向けて青い炎を放ちますが・・・

「はっ、しゃらくせー!!」

 と、拳一閃で破壊されました〜。
 これは・・・もしかしたら・・・

「どうした、葵!ボーっとしてんな!」
「おっとっと」

 いざやんが殴りかかってきましたので、体をそらして避け、そのまま足を振り上げて顎を狙いますが・・・避けられてしまいましたね〜。

「ん?避けれないくらいのスピードのつもりだったんだがな」
「それは、私も同じですよ〜。攻撃を避けられたのは、はじめてです〜」

 そう言いながら放った攻撃も全部避ける、防ぐをされてますし、いざやんの攻撃も、これは・・・

「もしかしたら、いざやんが私の会いたかった人なのかもしれませんね〜」
「お、奇遇だな。俺も、だ!」

 そこでいざやんが思いっきり打ってきた拳に足を乗せて、その勢いも利用して距離を置きます。
 さて、どうしましょうか・・・・こんなのは、効くんでしょうかね〜。

「天使の浄化、六割開放。いっきま〜す」

 試しにミカさんの矢を放ってみますけど・・・これも、簡単に砕か
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