暁 〜小説投稿サイト〜
少年少女の戦極時代U
オリジナル/未来パラレル編
第2分節 記憶退行
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ビックリって、ゆーか」
「あ――」

 咲は言ってしまった自分が恥ずかしくなり、ひたすらテーブルを見下ろした。
 ダッシュでこの空間から逃げ出したいが、紘汰の言う通り記憶退行ならば、下手に外をうろつけない。咲はともかく縮こまって紘汰のリアクションを待った。

「――よしっ」

 紘汰がイスから立ち上がった。咲は肩を跳ねさせて紘汰を見上げた。

「咲ちゃん、外行こう。みんなに会ったら何か思い出せるかもしれない」
「み、んな」
「姉ちゃんとかザックとか。あとミッチと舞も」
「会えるの?」
「会えるよ。今でもみんなと連携取ってるからさ」

 気になる、というのが本音だ。咲にとっては未来世界の覗き見だ。紘汰が今挙げた人たちや、リトルスターマインの仲間が未来でどうなっているのか。好奇心がうずうずしてきた。

「行くっ」
「よっしゃ。そうと決まれば善は急げだ」
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