準備期間のメモリー
強力な魔剣
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のオーラを注ぎ込めば魔剣は崩壊し、器を失った魔のオーラは霧散する。
魔のオーラを注ぎ込む速度と魔のオーラを注ぎ込む量も考えなければならない。
注ぎこむためだけの魔剣を創り、受け入れ先の魔剣は許容量を大きく創り、それを制御できるようにしなければならない。
考えること、一度にやらなければならないようなことはたくさんある。
はっきり言えば、これは数人の熟練した職人が何日もかけて一本作り出すような工程だ。それを実質一人でやって研究を重ねている辺り、僕は存外規格外である。
朱乃が頻繁に手伝いに来てくれるようになったのはとてもありがたい。彼女が錬金術や封印術の類の資料を持ち込み、それらを使う、または教えてくれることによって大分開発は進んでいる。
きっと僕一人では行き詰ることもあっただろう。
直接開発に携わるわけではないが、リアスと小猫も頻繁に手伝ってくれている。ギャスパーと意見交換することもあった。
時たま、僕は剣士よりも研究者の方が向いているんじゃないかとさえ思えてくるが、師匠は僕に才能があると言ってくれているので一応両方の才能があると言う風に考えている。
これは最近の話だけれど、師匠に連れられて、師匠と同じルシファー眷属、僧侶のマグレガー・メイザース氏に魔術を教わった。
彼のことは先生と呼ばせてもらっている。
先生曰く、僕には魔術の才能もあるらしい。
剣の才能、魔術の才能、そして研究の才能。正直言って、僕にここまで才能があったのは驚きだ。
まあ嬉しいことではあるのだけれど、首を傾げることがある。
僕はこの上、神器を禁手に至らせているのだ。レーティングゲームと悪魔の駒に関する詳しい知識を得た今、転生には駒価値が関わっているのは知っている。
騎士が一つで転生できるとは思えない。となると、騎士が二つか、変異の駒と言うことになる。
変異の駒はレアな現象だと聞く。
そのことを考え、ギャスパーに変異の駒の僧侶を使ったと言う話を思い出したので、それとなくリアスに訊いてみれば、変異の駒だと言われた。
何でも、変異の駒を二つ発現させると言うのは極めて珍しいことらしい。珍しいが、事例がないわけではないそうだ。
話が反れてしまった。僕は現在、魔剣の製造を行っているわけだ。
明確な成果を出せるのはもうしばらくかかるだろうけれど、一度成功すれば続けて強力な魔剣を製造できるようになるだろう。
数回試せば、更なる応用もできるはずだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ